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ケラバ袖瓦付近に、屋根の横の長さでの屋根瓦の調整用に、冠丸瓦を取り付けて調整をすることもあります。
場合によっては、丸瓦以外にも違う冠瓦を使うこともありえます。
施工の流れとしては、元々こちらの屋根に取り付けて有りましたので、それに倣って今回葺き直した分も同様の施工を行っておきました。
屋根の頂点付近まで、屋根の両面ともに丸瓦を取り付けて棟芯まで取り付けて行きます。ここの部分には鬼瓦が鎮座する場所となりますが、場合によっては取り付けられる鬼瓦の種類では、この冠丸瓦を棟芯ギリギリまで加工して取り付ける場合もありえます。
ただ、今回は既存の鬼瓦を使うため、そこまで細かな作業は必要としていませんでした。
前回の現場ブログにて、屋根の頂点部分に強力棟と呼ばれる屋根材を取り付けておきました。
その、強力棟の上段に垂木材が置いて設置するところがあります。なお、強力棟の説明は、前回の現場ブログの方で確認してください。垂木を設置し終わったら、その上に乗せて行くように、黒いプラスチック製の耐震補強材を取り付けて行きます。こちらの屋根材の固定方法は、上から垂木に向けて専用のビス釘で打ち込んでいきます。
耐震補強材の上に、のし瓦を取り付け横に一列並べるように取り付けて行きます。取り付ける際には、のし瓦の裏面に接着できるようにコーキングボンドを点付け塗布をしていきます。
その後、のし瓦を取り付ける時と同時に、のし瓦の中心に釘穴をあけておき、25ミリ程度の長さのビス釘を打ち込んで、のし瓦の落下防止と通り調整として固定処置を施していきます。
大棟瓦の一段目の下部に当たる、半月漆喰と言われる部分を屋根漆喰で塗っていきます。半月漆喰の場所として、二枚目の写真での平瓦(桟瓦)と一段目ののし瓦との間の部分となります。垂木の上に取り付けた、耐震屋根材の幅ぐらいで屋根漆喰を塗っていくと一番いいところとなります。
棟瓦の一段目の一列横に並べたのし瓦の上に、二段目の耐震屋根材をレールにはめるように取り付けて行きます。取付けた後で、一段目と同様に上からビス釘を打ち込んで固定をしていきます。そして、またのし瓦を横に一列取付けていきますが、今回の現場ブログはこちらまでの様子となります。次回の現場ブログはこちらから読み進めますよ↓↓↓
『名古屋市天白区にて棟瓦を積み上げ作業で屋根土を使わずに簡素化した施工方法』
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