二階屋根と同じ屋根面になりますが、屋根全体がコケの様なものがこびり付いていました。
どうやら、こちらの屋根面はどこからの汚れが付きやすくなっているのかと考えてしまいます。
反対側でありますが、他の屋根面でもあるこちらの屋根瓦は、あまり汚れが付着していない状態でした。
建物の外壁部分と一階屋根が接地する部分では、二階の屋根が張り出しているため陽が当たりにくいところもありました。
そのため、余計に屋根瓦に苔が生えてしまっています。屋根瓦が重なったところに、苔が付いていてしまうと雨水が溜まって屋根瓦の裏側に入ってしまいます。それが原因で、屋根裏に雨水が回ってしまって雨漏りを起こすこともありえます。
大棟部の屋根瓦と積み上げた棟瓦の間でもある三日月部分や、鬼瓦と積み上げた棟瓦が接地する部分の隙間を埋める屋根漆喰も剥がれていました。積み上げた棟瓦が場所によっては破損が酷いのもあるのですが、別の屋根面の棟瓦はそこまで破損した被害がありませんでした。
屋根の先端部分でもある軒先瓦や、屋根の端側でもあるケラバ袖瓦を固定補強していた、鉄棒が経年劣化による腐食して錆びていました。この鉄棒が腐食して錆を起こしていると、それを縛り止めている軒先瓦やケラバ袖瓦から緊結して縛っていた針金線。
それが、錆の腐食で切断されて、それぞれの屋根瓦の固定が外れてしまいます。1990年前半以前の建物では、この様な鉄棒が屋根の端側に付けられています。
早いうちに修繕工事として腐食させてしまう鉄棒を取り外して、ビス釘で打ち込んで屋根瓦を固定する方法を取った方が良いかと思われますね。
二階屋根部分の軒天材の接続部分にも、雨染みの様な痕がありました。場所的には、一番初めに点検した天井板に雨染みがあった部屋の付近となります。そこから考えて、その屋根の先端部分でもある軒天材にも、雨水が少し流れ込んでいて接続部に反応するように雨染みとなって浮き出てきたのかと考えてみました。ケラバ破風板も劣化気味でしたが、こちらの方はこのまま放置していると腐食してくるのです。
塗装などで、上から重ねるように塗っていく塗り替え作業でも、リフォームとして作業することもできます。
二階家根も一階屋根も全体を、目視によりますが点検を行っていきました。
屋根から降りて来て、お客様に点検した内容を写真を見てもらいながらご説明させていただきました。
屋根瓦の劣化具合もあって、屋根の野地板を取り付けていく葺き替え工事や、表面が汚れていた屋根瓦を掃除する作業などをご提案させていただきました。
ご提案した内容をベースに、お見積書を複数に分けて作りお客様にお渡ししました。
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初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
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