切妻屋根にいぶし瓦を施工するために、まずは屋根の先端部分でもある【軒先部】に、軒先専用の和瓦を施工して行きます。軒先部には、一列分だけ専用の瓦を取り付けて行きます。一枚ずつ横に流れるように取り付けます。この軒先瓦は、基本的な形状は似ていますが、柄や意匠などが入った製品もあります。それらすべてを合わせてみたら、かなりのタイプの軒先瓦があることになります。今回は、基本ベースの【万十軒瓦】を使用することになっております。
軒先瓦でもそうですが、その他の場所で使われる基準の和瓦には、裏側に爪部分が取り付けられております。この爪部分を、前準備で屋根に寸法を決めて取り付けておいた、桟木に引っかけながら一枚ずつ取り付けて行きます。桟木に引っ掛けながら、施工して行った軒先瓦に、釘穴を使って固定用の釘を二本打ち、軒先瓦を一枚ずつ固定して行きます。今現在の和瓦の施工では、この桟木に引っ掛けて釘で固定する【乾式工法】が主流となっております。
補足説明になりますが・・・
真四角の屋根で、両側が勾配で真っすぐ切断された建物でもある【切妻屋根】。こちらの類別の名称ですが・・・1.屋根先端の軒先部(軒先瓦)2.屋根両端のケラバ袖部(ケラバ瓦・袖瓦)3.屋根全体を施工する平部(桟瓦)4.屋根頂点部分の陸棟部(大棟部)基本的には、切妻屋根の場合はこの4項目の類別での名称となります。
建物に向かって、屋根の右側にあたるケラバ袖部に瓦を施工して行きます。こちらも、軒先瓦と同様に専用のケラバ袖瓦(大袖瓦)を使用していきます。一枚ずつ屋根の先端の軒先部から、屋根の頂点部分でもある陸棟部にかけて昇っていくように取り付けて行きます。
すべてケラバ袖瓦が取付けられたら、ケラバ袖瓦の表面に釘穴を開けて、ケラバ袖破風板に向けて固定のビス釘を打ち込んで行きます。そのビス釘が打ち込んだところまでの作業が完了したら、右側のケラバ袖部の取付完了となります。
右も左も同様ですが、ケラバ袖瓦を一枚ずつ施工するときに、ケラバ袖瓦の上下の瓦同士が被さり隠れる場所があります。その部分にはケラバ袖瓦自体に釘穴があいてあります。そこに、瓦を固定する釘を打ち込んで固定していきます。陸棟部まで左側のケラバ袖瓦を取り付けることが出来ましたら、右側のケラバ袖瓦と同様にビス釘を打ち込んで行き瓦自体を強固に固定しておきます。切妻屋根の場合、軒先部とケラバ袖部の瓦は、屋根より少し先に出して施工するものです。そのため、屋根自体から飛び出ているので、台風などの強風が吹いた時に煽られやすくなります。煽られやすくなる軒先瓦とケラバ袖瓦に、表面に釘穴を作りビスを打ち込んで行き、あ強風で煽られないようにしておくのです。このビス釘の施工が、昔の建物の屋根瓦には出来ていない場合、瓦が軒先の方にズレて最後には屋根から落下することもありえます。
縦に一列ずつ、一枚ずつ屋根全体のほとんどの瓦でもある平瓦(桟瓦)を、屋根に取り付けて行きます。平瓦(桟瓦)は、屋根の右側からでも左側からでも、どちらかからでも施工することは可能です。屋根土を入れて施工する【湿式工法】の場合は、どちらかから施工する!と決めないといけません。しかし、今回の様な【乾式工法】の場合は、右からでも左側からでも、あるいは真ん中からでも施工することは、出来ないことはありません。瓦の固定方法ですが、二枚に一枚ずつ釘を打ち込んで固定しながら施工して行きます。ただし次の列では、一枚ずらして釘を打ち込んで固定していきます。このことで、ずらしながら釘を打ち込むことで、ひし形に釘を打ちそれぞれの瓦が隣の瓦を押さえながら固定することにもなります。
桟瓦の施工でも他の部分の瓦施工と同様で、屋根の先端の軒先瓦の次の段から、屋根の頂点部分でもある陸棟部まで桟瓦を施工して行きます。なお、屋根の頂点部分でもある陸棟部付近の桟瓦の施工です。最後の一枚物の桟瓦を施工しきっても、棟の中心から隙間が開いてしまうことも多々ありえます。そのときは、桟瓦を加工切断してその隙間に入るサイズの瓦を造ります。その加工した桟瓦を納めて、陸棟部付近の桟瓦の施工となります。特に、陸棟部では桟瓦の隙間が開くことは雨漏りの原因になりやすくなります。そのため、出来るだけの隙間が無くなるサイズを、加工して取り付ける必要があります!
軒先部にも、ケラバ袖瓦と同様に強風で飛散しないようにビスを打って、軒先瓦を固定しておきます。軒先瓦の先頭部分には、もともとビス釘が打ち込めれるように、釘穴が取り付けられております。この部分と、軒先部の軒板が兼ね合う所に釘穴を開けて、ビスを軒板に効かせるところに打ち込んで行きます。これで、強風が吹いてきても、上から乗桟瓦などの重量がかかっても、ズレ動くことは無くなりますね。最後に、塩ビ屋根が干渉していたところですが、軒先瓦が当たらないように塩ビ屋根を切断加工していきます。軒先瓦の丸い所が、塩ビ屋根に干渉しない所ぐらいの隙間を作っておきます。
全体の和瓦の施工が完了となりました。次回の現場ブログはこちらから読み進めますよ↓↓↓『名古屋市中川区にて新しい棟瓦を使用した瓦の葺き替え工事!積み上げて大棟部を施工!』
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