名古屋市天白区にて建物の軒先破風板が腐食から亀裂が入って、雨が降った次の日にはその亀裂から大量の雨水が流れてきます。
原因究明と屋根の状態が酷い場合には、作業の依頼をお願いするつもりで、まずはご相談させていただきました。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- 漆喰工事
- 屋根葺き替え
- その他
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築年数 |
約30年ほど |
施工期間 |
実働15日ほど |
工事費用 |
約200万円 |
名古屋市天白区の方へお伺いしまして、早速雨漏り屋根点検を行いました。
軒先破風板で、雨水が溜まる安い部分で長い時間をかけて腐食してから亀裂を起こしたように見えます。(赤矢印先)
この亀裂から、雨が降った日や次の日には溜まった雨水が大量に落ちてくるそうです。
屋根の頂点にあたる棟部から屋根の先端に当たる軒先部にかけて、段々に屋根の勾配が緩くなる造りになっていました。
雨が屋根裏に入り込んで、屋根の野地板を腐食させていました。
屋根瓦も腐食した野地板の奥まで落ちかけていました。
上記二枚の写真をよく見てもらえれば分かりやすいのですが・・・
こちらの建物の屋根に越境するように、葉を沢山実らせている木々があります。
季節が秋から冬にかけてこの葉が、落ち葉へと変わり屋根瓦に溜まってきます。
本来の建物なら、屋根の勾配がそれなりに急なため、落ち葉が屋根に落ちて来ても自然の風や雨などで流されます。
今回のお客様の屋根は、軒先に向かってかなり緩くなる屋根の勾配のため、落ち葉が自然の風や雨などで流れずにその場でたまり落ち葉自体が腐ってしまい、堰止めとなり屋根の上から流れてきた雨水を溜めて、逆に屋根瓦の隙間から屋根裏に雨水を流してしまっています。
そのため長い時間をかけて、屋根の野地板までを腐食させてしまっています。
落ち葉がかかる屋根のイメージ写真
雨漏り屋根点検時に、撮影した写真を見ていただきながら、現在の状況をお伝えさせていただきました。
工事の提案としては、屋根の全面で軒先より4~6段ぐらいの落ち葉が溜まりやすい屋根勾配のところを、屋根修繕工事を行うのが良いかと伝えました。
後日、工事提案に沿ってのお見積書を作成しまして、お渡しにまいりました。
仮設足場が設置できる建物敷地があるので、屋根からの作業者や材料・作業工具などが落下することを防ぐため、仮設足場を建物の軒先部周りに設置しておきます。
軒先部付近の屋根が緩くなって落ち葉などが溜まりやすいところを中心に、屋根を修繕するために一度屋根瓦をめくって行く方法を取りました。
一文字軒先を省いた、軒先部2段目から5段目迄の平瓦をめくっていきます。
めくった平瓦はこの後、穴が開いた野地板を修繕修復したあとで、屋根に再び施工していきます。
そのため施工に干渉しなくて取りやすい位置も含めて、屋根の上方に材料置き場を設置しておきます。
この部分に崩れてこないように、気を付けて置いておきましょう。
軒先破風板から軒裏にかけて亀裂が入って雨漏りが酷かったところは、屋根の野地板部分に大きな穴が開いていました。
長年、雨水が屋根瓦の裏に入り込んで、雨水が溜まって腐食していたのが原因だと考えられます。
屋根の軒先付近を新しい野地板を取り付けて塞いだ後に、野地板の上から防水紙(ルーフィング)を貼っていきます。
修理した野地板全体に防水紙(ルーフィング)を貼っていき、その上に平瓦を施工するための桟木を打っていきます。
屋根に桟木を取り付けていく役割として、屋根土を入れない空葺きと呼ばれる乾式工法で平瓦を施工するときに、平瓦の施工寸法出しと落下防止にもなります。
雨漏りが原因で野地板が崩れたときに、一部の一文字軒先瓦が落ちかけていたのでその一文字軒先瓦周辺を、再施工するように修復修繕をしていきます。
修復する一文字軒先瓦を施工していきます。
一部の落下しかけていた一文字軒先瓦の修復のため十数枚程度ですが、再度葺き直していきます。
基本的に和風の屋根瓦の軒先瓦の中では、この一文字軒先瓦はそれなりに施工技術が無いと屋根に取り付けることもできない屋根瓦になります。
平瓦を左側から右側に向かって施工していきます。
和風の屋根瓦は、基本は右側から左側に向かって施工していくのですが、修繕工事や一部特殊な和風瓦の場合は左から施工していく場合もあります。
隅棟際の平瓦を施工するときは、隅棟芯のサイズで屋根瓦を一部加工してから取り付けて行きます。
取り外さなかった屋根瓦の間に差し込むようにめくった屋根瓦を施工していきます。
その際に、専用工具で平瓦に穴を開けて、パッキン付きのビス釘を打ち込んで平瓦が落下しないように固定打ちしていきます。
屋根瓦裏から引っ張ってきた針金を使って、鬼瓦の背中に向かって針金を縛って鬼瓦を固定します。
この針金は、太さがそれなりにあるもので縛るか、4~5本ぐらい束ねて一本の針金にして鬼瓦に縛って固定することがあります。
理由として、鬼瓦自体もそうですが棟瓦(のし瓦や冠瓦)の重量がかかるため、引っ張り強度を高めるのに太い針金や束に寄った針金で固定するのです。
たまに鬼瓦が倒れかかっている屋根もありますが、その場合は、固定の針金が細すぎるのか、古い針金を使用していると雨水が侵入して錆びて針金が切れている時もありえます。
のし瓦などを使って棟瓦を積み上げていきます。
隅棟の先端の方の段差替えの部分で、通りを出せるようにのし瓦の隙間に端材を入れて調整していきます。
のし瓦と棟瓦を全て取り付けて、隅棟部に棟瓦を積み上げる工事が完了しました。
積み上げた隅棟が崩れないように、棟の芯から出してきた針金で隅棟を固定していきます。
鬼瓦と隅棟の棟瓦の接触点の隙間から雨水が入りやすいので、コーキングボンドを塗って防水処理を行います。
積み上げた隅棟の固定をするための針金を通した釘穴を、コーキングボンドで埋めてこちらも防水処理をしていきます。
防水処理まで行いましたら、和風の屋根瓦の棟をのし瓦など棟瓦で積み上げて、雨漏りしていた屋根の修繕工事が完了しました。
作業完了後、お願いいたしましてアンケート用紙の記入のご協力をしていただきました。
アフターフォローとしてアメピタ名古屋南店では、入荷して使用した作業材料に関して一部施工保証書を発行しています。
それ以外にも、季節時期にお葉書などでお伺いもしています。
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で瓦工事という雨漏りの専門家として営んできました。
住宅屋根の雨漏りに関しては勿論のこと、小規模な工事や住宅外壁、住宅の内装に関してもお気軽にお問い合わせください。
初動現地調査には、写真の私が責任をもってお伺いします。
なお雨漏りの原因究明に関しては、初動現地調査の際に判断しますが、場合によっては後日、私と雨漏り箇所の担当業者と再度お伺いして、細かくチェックを行った後に原因を究明したいと思います。
ぜひ一度、御見積り・現地点検調査無料のアメピタ名古屋南店にお気軽にご連絡ください!!
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