大府市にお住いのお客様より、雨が降るたびに雨漏りするそうでご相談をいただきましたので、ご訪問させていただきました。
屋根の形状がマンサード屋根のため、雨漏りしている室内の場所から判断して、お客様にカバー工法の提案をさせていただきました。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- スレート屋根補修(一部差し換え・コーキング補修)
- 屋根葺き替え
- その他
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築年数 |
約35年ほど |
施工期間 |
10日ほど |
工事費用 |
250万円ほど |
マンサード屋根(ギャンブレル屋根)と呼ばれる、珍しい形の屋根となります。
屋根の途中で腰折れするのですが、当時の施工がしっかりやれていないと、雨漏りしやすい屋根に様変わりしてしまします。
お客様へとご訪問させていただきまして、室内の雨漏り箇所と状況を確認させていただきました。
雨漏り箇所を室内の内壁からの寸法を測らさせていただきまして、その寸法を屋根に照らし合わせてから屋根上の雨漏り診断を行いました。
マンサード屋根の形状は、屋根の途中で腰折れする場所があります。
その腰折れする場所の施工が、屋根経験の少ない作業者だったため、雨漏り防水の板金を取付ける施工もカラーベストを取り付ける時も、少し強引に施工していたため亀裂が入ってそこから雨漏りしていたのが原因となります。
室内の雨漏りしていた場所から内壁まで測った寸法を屋根でもその寸法で当ててみたら、大体ここら辺あたりの寸法でありました。
少々無理な施工をしていたため、カラーベストに亀裂が入っていました。
その亀裂部分に、コーキングボンドを塗って防水処理のつもりだったのでしょうが、カラーベストには無意味な作業となります。
このようなカラーベストの亀裂が入った場合は、コーキングボンドを塗るのではなく新しいカラーベストへと差し替えを推奨します。
屋根が腰折れする部分でのケラバ板金を加工するのですが、こちらの加工技術も未熟すぎて、隙間が開いていて雨漏りしてしまう作業を施してありました。
全体的に屋根を見ていても、片手間作業か技術経験が殆ど無い人に作業をさせたような屋根の状態に感じました。
実際、築35年以上前のカラーベストを施工する業者の半数近くは、施工する方技術力が満たない人も一定数存在していました。
イギリスなどのヨーロッパから18世紀にアメリカに伝承された二面切妻二段勾配屋根である。
二段勾配の寄棟であるマンサード屋根と混同されるケースが多い。
形状が将棋の駒に似ていることから、駒形切妻屋根と訳されることもある。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
切妻の屋根勾配を途中で急角度に変えた屋根です。
屋根の面の中央付近で角度が変わることから腰折れ屋根とも呼ばれたり、将棋の駒に似ていることから駒形切妻屋根と呼ばれたりします。
ログハウスや北海道の牧場で見かけることができます。
屋根の下端には水が溜まりやすいので、このような形状はマンサード屋根と同様、メリットがあると考えられます。
出典:街の屋根屋さん東京『あなたの屋根はどの形?18種類の屋根と名称をご紹介』
一度、塗装の塗り替え工事で屋根も同時に塗装作業に入っていたそうです。
ただ、その塗装屋さんもあまり技術は無さそうでした。
技術がある塗装屋さんや普通の塗装屋さんなら、屋根材と棟板金の重なり部分が塗料で塞がれることはしません。
塗装が乾く前に、専用工具などでこの部分のような塗装塗料が溜まる場所には、縁を切りように隙間をあけるようにしています。
隙間をあけることにより、空気が風と共に入り空気循環したり、内部に入った雨水などが溜まらないように流し出し役目を持っています。
マンサード屋根の上段部分に当たる、屋根勾配が緩くなる場所のカラーベストの表面に苔や埃が残っていました。
耐久年数が越えているので、劣化もしやすくなっていると思います。
本来、カラーベストの耐久年数としては【20年】ぐらいだと言われています。
耐久年数を持たせる意味合いで、屋根材(カラーベスト)の表面を塗装作業を進める塗装屋さんもいます。
しかし、屋根塗装には防水効果も無いので、半永久にカラーベストが持つわけではありませんよ。
既存カラーベストの屋根リフォームでは、既存のカラーベストの上に重ねるように新しい屋根材を取り付けて行きます。
今回は、お客様のご要望で新しいカラーベストを施工して欲しいと依頼がありました。
とは言え、既存のカラーベストの上に新しいカラーベストを重ね施工は厳しいために、既存のカラーベストの上に合板などの野地材を重ねるように取り付けてから、カラーベストを新しく取り付ける方法を行いました。
経年劣化していた既存カラーベストの上から重ねるように、新しい屋根の野地板を打ち付けていくために、土台となる胴縁材を均等な寸法で既存のカラーベストの上に打ち付けていきます。
均等に打ち付けた胴縁材の上から、野地材(合板)を屋根全体に取り付けて行きます。
野地材を屋根全体に取付けることが出来ましたら、新しいカラーベストを施工するための屋根が完了しました。
野地材の上に重ねるように、防水紙(ルーフィング)を屋根全体に貼り付けていきます。
カラーベストは、この防水紙(ルーフィング)を貼ることで雨を防いでいる部分もあります。
防水紙(ルーフィング)の一本の長さは16m~22mほどありますが、それだけでは屋根全体は賄いきれません。
その為、何本も防水紙(ルーフィング)を使って、屋根全体を貼っていきます。
写真のように上下も重ねて作業をしていきます。
横の接続部分もかなりの重なりを入れて貼っていきます。
マンサード屋根の腰折れの部分は雨漏りがしやすいので、特にここの部分は防水紙(ルーフィング)の重なりを多くしてみたりして、雨漏りしないように慎重に貼っていきます。
屋根全体に防水紙(ルーフィング)を貼り終えたら、既存のカラーベストの上に重ねるように新しい屋根を作り上げる工程は完了となります。
ここから先は、新しいカラーベストを使い屋根全体に取り付けて行きます。
ケラバの専用板金材を取り付けるため、高さ調整などの土台となる胴縁材を、屋根のケラバ側に取り付けて行きます。
土台の胴縁材に重ねるように、ケラバ板金を取付けていきます。
取り付けて行く際には、専用の釘で打ち付けてケラバ板金を固定していきながら取り付けて行きます。
屋根の先端に当たる軒先部に、カラーベスト専用の軒先材(スターター)を横一列に取り付けて行きます。
カラーベスト専用の軒先材(スターター)を取り付け終わったら、その上から重ねるように新しいカラーベストを屋根全体に取り付けて行きます。
大棟際(屋根の頂点部)は、屋根の登り寸法によってサイズが変わりやすくなり、この後に取り付ける棟板金の幅サイズで、カラーベストの固定用釘頭が出ないように取り付けて行きます。
なお最後の寸法は、決められた寸法はありませんので、施工者の経験で寸法が替わります。
※棟板金から雨漏りしないような寸法となります。
棟板金を取付ける際に、高さ調整と棟板金を固定するビス釘を打ち込むための土台となる、樹脂製の棟土台を棟板金の幅サイズで全体に取り付けて行きます。
樹脂性の棟土台を屋根に固定するために、先に屋根工事専用のドリルで軽く穴を開けておいてから、ビス釘を差し込んでから屋根の野地材の方まで打ち込んで固定をしていきます。
屋根に固定していた樹脂製の棟土台に重ねるように、棟板金を取付けていきます。
棟板金同士の重なりの接続部分には、雨水が侵入しないようにと棟板金同士の接着を兼ねて、コーキングボンドを塗って棟板金同士を取り付けて行きます。
棟板金が飛散しないように棟板金の横からビス釘を打ち込んで棟板金を固定していきます。
屋根上にあった作業道具や材料などを降ろしてから、屋根全体をブロアーなどで掃除を行って屋根瓦の修復作業が完了いたしました。
作業完了の報告をお客様にお伝えした時に、作業行程中で撮影した写真をお客様に確認していただきました。
お客様も写真ですが、綺麗になってかなり喜んでいました。
お客様にアンケートの用紙の記入のご協力にも、快くご協力いただきました。
雨漏り調査・雨漏り修理なども対応しています。それ以外にも、住宅の屋根・壁・樋の外装工事のすべてや住宅の内装工事のすべて、カーポートなどの住宅の外構工事、そして住宅の解体工事も対応しています。一度、気軽にご連絡をください。ご相談やお問い合わせのメールはこちらから⇒※弊社は少人数で業務を行っているため、『個人のお客様』と『弊社と昔から取引がある会社様』とのお取引を大事にしたいと思っていますのでよろしくお願いします。
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で瓦工事という雨漏りの専門家として営んできました。
住宅屋根の雨漏りに関しては勿論のこと、小規模な工事や住宅外壁、住宅の内装に関してもお気軽にお問い合わせください。
初動現地調査には、写真の私が責任をもってお伺いします。
なお雨漏りの原因究明に関しては、初動現地調査の際に判断しますが、場合によっては後日、私と雨漏り箇所の担当業者と再度お伺いして、細かくチェックを行った後に原因を究明したいと思います。
ぜひ一度、御見積り・現地点検調査無料のアメピタ名古屋南店にお気軽にご連絡ください!!
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