名古屋市瑞穂区にて、老朽化したカラーベストの上に板金屋根材を重ねて施工するカバー工法は、経年劣化したカラーベストがアスベストを含有している場合に有効な方法です。通常、劣化したカラーベストを取り外すと、高額なアスベスト処分費が発生しますが、このカバー工法を利用することでその費用を節約することができます。この工法では、劣化したカラーベストの上に金属屋根材を重ね葺きすることで、新たな屋根を作ることができます。これにより、アスベスト処分費用を抑えつつ、屋根の耐久性や見た目を向上させることができます。また、この工法は比較的短い工期で施工することができるため、住宅の利用を中断する時間を最小限に抑えることができます。金属屋根材は耐久性が高く、メンテナンスも比較的容易です。さらに、アスベストを含んだカラーベストの上に金属屋根材を重ねることで、アスベストの影響を受けるリスクを減らすことができます。この工法は、劣化したカラーベストの問題を解決しつつ、住宅の価値を維持するための効果的な方法と言えます。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 金属屋根補修(一部張替え・コーキング補修)
- スレート屋根補修(一部差し換え・コーキング補修)
- その他板金補修・交換
- 棟板金補修・交換
- 屋根カバー工法
- その他
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築年数 |
築30年以上 |
施工期間 |
実働12日ほど |
工事費用 |
約160万円ほど |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
屋根材が老朽化している場合、屋根材の最初の色も自然環境の影響を受けている可能性があります。太陽光や風雨などの要因によって色褪せが進んでいる場合、屋根材の劣化が進んでいる可能性が高いです。定期的な点検やメンテナンスが重要です。特に、屋根材の色褪せや劣化が見られる場合は、早めの対処が必要です。屋根材の状態を確認し、必要に応じて塗装や修理を行うことで、屋根の寿命を延ばすことができます。
屋根上の風通しが悪い場所になると、屋根材の雨水が乾きが遅くなって、屋根材の表面に苔などが発生することもあります。特に差し掛け屋根の場合、周囲の外壁により日当たりが悪くなっていることが多いため、雨が降った後に屋根表面が乾きづらくなり、苔やカビの発生が促進されます。このような状況では、屋根材の老朽化が進みやすくなるので注意が必要です。
新築時の作業で、棟板金の隅棟と大棟の接地点にコーキングボンドを使用して防水処理を行ってありました。しかし、経年劣化によりコーキングボンドが劣化していました。経年による劣化は、雨漏りの原因となる可能性がありますので、定期的な点検とメンテナンスが重要となります。劣化したコーキングボンドは、早めに交換することが雨漏りを防ぐために必要です。
カラーベストと呼ばれる屋根材は、2014年以前のものにはアスベストが含まれていました。このため、取り剥がす工事である屋根めくり工事を行う際には、アスベストが舞う可能性がありえました。作業の際には仮設足場の養生シートを特殊なものに変えたり、作業者の作業着を変更することも必要になりえました。さらに、取り剥がしたカラーベストを産廃処理場に持って処理する際には、高額な金額が請求される可能性も考えられるので、注意が必要です。
初回の屋根点検時に撮影していただきました写真をもとに、お客様へ現状をご報告させていただきました。
お客様からは、訪問業者に営業されないような美しい屋根にしたいこと、そして現在使用している屋根材を使わないでほしいというご要望をいただきました。
そのご要望を踏まえ、屋根材を取り剥がす葺き替え工事は、廃材の処理費用が高額になるため、今回は『カバー工法』をご提案させていただきました。
新しい屋根材を上から重ねて施工できるため、廃材処理費用を気にすることができます。
お見積書を作成し、お客様にお渡しいたしました。
ご家族でゆっくりご検討いただいた結果、見積書内容に基づいて工事のご依頼をいただきました。
カバー工法を施工する際、今回は棟板金が干渉するため、棟板金を解体してから作業を進めることになりました。
なお、屋根の形状や勾配によっては、棟板金を解体せずにカバー工法を施工できる場合もありますが、今回のケースでは解体が必要となります。
劣化したカラーベストの上から、金属屋根材を重ね葺きするカバー工法を施工して行くために、高さ干渉する棟板金を取り除いていきます。昔の施工の棟板金の場合、多くは棟板金の横に固定の釘が打ち付けてあります。その固定釘を取り除いて、一枚ずつ棟板金を取り剥がしていきます。
棟板金と、調整用の高さ・幅の貫材を大棟部と隅棟部の全てで取り外していきます。この貫材も、今後カバー工法を施工する際に干渉してしまうため、取り外す必要があります。「貫材(ぬきざい)」とは、屋根の棟(むね)部分に使用される木材のことです。
主に棟板金を固定するために使われ、屋根の高さや幅の調整を行う役割が貫材がしっかりしていることで、屋根全体の安定性を見極め、雨水の侵入を防ぐ効果もあります。
簡単に言えば、棟板金を支えるための骨組みのような役割を担っている重要な部材です。
棟板金と建物の下地材をすべて取り外した後、屋根全体に防水紙(ルーフィング)を貼っていきます。
カバー工法で防水紙を使用する場合には、いくつかの施工方法があります。
- 裏面に粘着テープを貼った防水紙を屋根全体に貼る方法。
- 屋根全体を一度に貼らずに、1列ずつ防水紙を敷き、上部に防水テープを貼る方法。
- 大型のハンマータッカー(建築用ホッチキス)で屋根材ごとに固定する方法。
- 特殊な釘を使って防水紙を固定する方法。
それぞれの方法には、施工する側にとって有利・長持ちがありますが、お客様にとっては屋根全体に防水紙を貼る作業であることに変わりはありません。
金属屋根材の重ね葺きを行う前に水流れなどの板金を取付けます
屋根全体に防水紙(ルーフィング)を貼り終えたら、屋根の先端である軒先部分に、カバー工法の金属屋根材が強風で先端が浮かび上がらないように、専用の軒先板金を取り付けていきます。屋根全体の、軒先がある部分に全て取り付けて行きます。
屋根の端部分であるケラバ袖部にも、専用の水流用板金を取り付けます。取り付けの際には、水流用板金がズレないように『吊り子』と呼ばれる部材を使って固定します。このケラバ袖部の水の流れ板金は、軒先部の雨樋に水がしっかり流れるように設置します。
屋根の先端部分の軒先より、一枚ずつ金属屋根材を取り付けて行きます。金属屋根材を取り付けて行く時には、下の段数の金属屋根材に上の段数の金属屋根材を引っかけながら取り付けて行きます。その引っ掛け部分は、金属屋根材自体に組み込まれているので、それに向かって引っ掛けて行きます。その後、一枚の金属屋根材の上部で重なり隠れる場所に、ビス釘を打ち込んで固定作業を行っていきます。なお、先端部分の軒先部では、専用の軒先板金を取付けたときに、その板金材に引っ掛ける場所があるため、一番初めの段数の金属屋根材はそこに向かって引っ掛けて作業を行っていきます。
隅棟部での金属板金屋根材の施工は、専用の電気工具などで隅棟部の斜めで切断加工をした後、屋根に取り付けていきます。
大棟部と隅棟部に施工した金属板屋根材を切断加工する際、雨水が隅棟の芯に流れ込まないように、溢れ防止用の【水密材】を貼り付けておきます。
「水密材(すいみつざい)」とは、雨水や湿気が建物の内部に浸入するのを防ぐために使用される材料です。
主に隙間や接合部に使用され、防水効果を高める役割を果たします。
屋根の棟や壁の接合部、サッシの周囲などに使われ、雨漏りや浸水を防ぐための重要な素材です。
具体的には、シーリング材やテープ状の防水材が一般的な防水材として使われることが多く、屋根材や板金の接合部分に貼り付けて、外からの水の侵入を防ぎます。
棟板金を取り付ける前に、隅棟板金と大棟板金それぞれの高さ調整と幅調整用の新しい貫材を、先ほど設置した水密材の上に重ねるように取り付けていきます。この際、新しい貫材は木製から樹脂製に変更して使用します。隅棟板金と大棟板金をしっかりと取り付けるために、貫材の正確な設置が重要となります。
屋根の棟板金を取り付ける際は、樹脂製の貫板の上に重ねて葺きます。隅棟部や大棟部分には、棟板金を取り付ける際には、棟板金の真横から一定の寸法で、内部の貫板に向けてビスや釘を打ち込むことで固定します。この方法により、棟板金はしっかりと固定され、屋根の耐久性や安定性が確保されます。定期的な点検やメンテナンスを行うことで、棟板金の浮きや抜けを防ぎ、屋根全体の安全を確保しましょう。
一階屋根にも庇形状の屋根がありましたので、こちらも金属屋根材でカバー工法を行っていきました。一階屋根と二階屋根の施工の違いの一つは、一階には外壁壁があることです。一階屋根には外壁壁が存在するため、リフォーム時には専用の壁際板金を使用して屋根と壁を接続します。この部材を屋根と壁の接合部に取り付けることで、しっかりとした施工を行うことができます。二階屋根と同様に、一階屋根でも適切な板金工事を行うことで、美しく耐久性の高い屋根を実現することができます。
一階の外壁と屋根の境目でもある場所に、専用のノシ水切り板金を取付けて行きます。取付けた板金の上段には、雨水が流れこまないようにコーキングボンドで防水処理を行っていきます。これにて、金属屋根材の重ね葺きでもあるカバー工法の作業が完了しました。作業後は、屋根に上げ越していた作業道具や電動工具などを屋根から降ろしていきます。同時に、材料や副資材の余剰材などを降ろしていきます。葺き掃除の電動工具でもあるブロアーで、屋根全体を吹き掃除を行っていきました。作業の完了をお客様にお伝えさせていただきました。作業の内容を、撮影した写真と一緒にご説明させていただきました。お客様も、屋根全体が綺麗になったことを、大変満足していました。こちらの施工事例で引用した現場ブログの様子はこちらから読み続けられますよ↓↓↓
『名古屋市瑞穂区にてカラーベストの板金屋根施工カバー工法の作業手順と様子を解説』
お客様にご協力していただいたアンケート(お客様の声)はこちらから読めますよ↓↓↓
『名古屋市瑞穂区にて訪問業者が来る屋根へのカバー工法完了後のお客様の声』
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
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3.雨樋の取り替え工事などの板金工事などのご相談
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