2024年07月14日追記
東浦町にお住いのお客様より、室内に雨染みが出ていて建物の方も築年数がかなり経過していました。
『一度、屋根を見てほしい』と言うご相談を頂きまして、ご訪問させていただきました。雨漏りの仕方から、屋根の方から雨水が浸入しているのではないかと、屋根点検をしました。かなり劣化具合が進んでいたため、雨漏りしている所を判断してみました。同時に、雨樋も強風で飛ばされていたので、そちらも目視で確認してみました。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- スレート屋根補修(一部差し換え・コーキング補修)
- その他板金補修・交換
- 雨樋補修・交換
- その他
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築年数 |
築45年以前 |
施工期間 |
約10日間ほど |
工事費用 |
足場代・スレート屋根修理・雨樋交換含めて約85万円ほど |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
東浦町のお客様の元に、ご訪問させていただきました。まず、ご連絡があった室内に雨染みが出来ているところを確認させていただきました。雨染みが発生している部分から、屋根上の状態を確認するために屋根に登ってみました。
スレート屋根(カラーベスト)と呼ばれる、屋根材が使われていました。ただ新築以降、一度も屋根に手を加えていないため、劣化が始まっていました。
こちらの屋根部分の45%ほどは、トタン屋根が施工されていましたが、こちらも劣化が激しくなって錆で皮膜が剥がれていました。
変わった屋根になりましたが、谷樋鉄板を中心に片方ずつスレート屋根とトタン屋根が施工されていました。トタン屋根に発生している腐食錆などが、谷樋鉄板に流れていました。谷樋鉄板もトタン屋根と同じような材質のため、腐食錆が出てこないか心配ではありますね。
スレート屋根(カラーベスト)は、基本的な寿命として20年ぐらいで、それ以降はスレート屋根(カラーベスト)自体が雨を染み込んでしまい、屋根裏に雨が回って雨漏りの原因となりやすいです。
ただし、スレート屋根(カラーベスト)と屋根の野地板の間に施工されている防水紙(ルーフィング)の精度によっては、雨漏りしてくる年数は変わってきます。
とは言え、そのまま放置していますといずれは雨漏りする可能性は高いかと考えられます。
その対抗策として、屋根の表面に塗装を塗る作業もいいかもしれません。
屋根の表面に塗装を塗ることで、屋根材の寿命が少し延命されるかと思われます。
それは、今回の様なスレート屋根(カラーベスト)もそうですが、トタン屋根にも有効かと思われます。
ただし、塗装に関しては基本的には美観の部分と塗られた材料(屋根材や外壁材)の寿命を延ばすことと防水性を保護する意味合いがありますが、10~15年ごとの塗装の塗り替え作業が必要となりますね。
以前も雨漏りしたのか?どうかわかりませんが、少しコーキングボンドで修繕していました。谷樋先端付近でしたが、この部分から逆流したのかと考えて、処理を行っていました。その他にも、ヒビがはいていたのがありそこもコーキングで処理を行っていました。
ただ残念な事に、この写真のようにスレート屋根(カラーベスト)の前面にコーキングボンドで塗って埋め込んでありましたが、この作業はむしろ雨漏りを起こす原因となりますので、皆さん注意をしましょう!陶器屋根瓦も、スレート屋根(カラーベスト)も、屋根材同士の重ね部分の隙間を全部埋めないようにしてください。どのような屋根材も、ほんの少しずつですが(経年劣化により量は変わっていきます)雨水は染み込んでいますが、それが前面から抜け出していることもあります。その抜け出せれるはずの前面の隙間を埋められると、雨水が屋根材の裏で溜まり続けてそれが雨漏りの原因となりやすいのです。先ほども書いていましたが、塗装で屋根を塗ったときも、必ず!隙間部分は塗装で埋めないように処理をしてください。
その他の屋根も点検していましたが、雨樋が浮いているように見えている部分がありましたので、近づいてみたら・・・劣化腐食による破損して一部の雨樋が無くなっていました。
雨樋が無くなっていて、樋吊りが寂しく残っている所や、直射日光が原因で雨樋自体腐食が始まっていました。この様な感じで、雨漏り屋根点検後にお客様に内容のご報告をさせていただきました。今回の点検内容から考えて、修理作業の提案と一緒にお見積書を作成させていただきまして、お客様にお渡ししました。
後日、お客様よりお見積内容で工事のご依頼をいただきました。契約書を締結後に、工事の段取りを行い作業のご訪問させていただきました。天井裏から雨漏りしているところを見たときに、本来は水返しの板金を施工するべきところに何も入っていませんでした。その周辺に板金で加工した箱を作って、囲って雨が入らないようにいたしました。
問題になっている正面部分にも、板金で蓋をして雨水の侵入を防いでいきます。狭い範囲の場所ではあるのですが、新築当時の施工した業者さんが手抜き工事を行っていました。
もう少し手を加えて加工していれば、雨漏りも防げた可能性も無かったとは言えませんね。住んでいる方もそのまま放置ではなく、何年かに一回は建物には手を加えて行った方が良いですよ
(修理・修繕作業やリフォーム工事など)
雨漏りの原因になりそうなもう一つの場所でもあります。
スレート屋根(カラーベスト)の重なり隙間のコーキングボンドも、カッターナイフなどの鋭利なもので切り取り隙間を開けることができました。
劣化していた既存の雨樋を取り外していきます。その際に、樋吊りも劣化腐食していたので、そちらも同時に外していきます。
既存の雨樋と樋吊りを取り剥がした後で、新しい樋吊りを軒破風に取り付けて行き、その後に新しい雨樋を取り付けて行きます。
ほぼ直角にひん曲がっていた雨樋を交換していきます。現状のままでは、雨の日にトタン屋根から流れてきた雨水がこの雨樋に溜まらずに、そのまま下に落ちていました。まずはこの雨樋を取り外していきます。
雨樋がひん曲がった原因として、雨樋を載せていた樋吊りが経年劣化と雨水の重さでひん曲がったのかと考えられます。こちらの、樋吊りも新しいものに変えていきます。
新しい樋吊りと雨樋を取り付けて、尚且つ雨樋が外れないように樋吊り部分に針金で縛っておきました。
竪樋(雨樋に溜まった雨水を下に流す筒)が一か所、長く加工して取り付けてあったところも取り外して新しいのと交換しました。この様な、長い竪樋の場合は一工夫必要となります。
エアコンホースの位置と竪樋の通り道が干渉していました。なんとかエアコンホースの下部に、潜らせるように取り付けることが出来ました。
今回の全ての作業が完了いたしまして、お客様に工事完了のご報告をさせていただきました。
作業中に撮影した作業工程の写真を見ていただきながら、簡単にご説明させていただきました。
お客様も、雨樋が新しく綺麗になってとてもうれしいです。と、お声をかけていただきました。
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地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
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