2024年07月24日追記
名古屋市天白区にて、外壁塗装の作業をおこなっていた弊社の取引会社の社長さんより、屋根瓦がぐらついているのを発見して相談のご連絡をくださいました。一度その現場まで伺いまして、ぐらついていたケラバ袖部の点検をしてみました。切妻屋根で、洋風平板瓦を施工している約25年前以上の建物では、ケラバ袖部に水流れ用の板金が入れられていないことがあり、それが年月が経過して雨漏りの原因となりえます。取引会社さんより、工事の依頼でケラバ袖部に水流れの板金を取付ける修理を依頼されました。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他板金補修・交換
- その他
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築年数 |
築25年ほど |
施工期間 |
約3日間ほど |
工事費用 |
約25万円ほど(仮設足場は別) |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
初動調査でもある屋根点検で、屋根瓦の葺き初めである右側のケラバ袖瓦周辺が、多少動いていたので修繕工事を兼ねた屋根リフォーム工事を行っていきます。屋根の一番端側に取り付けられている、ケラバ袖瓦が付いている状態でも、ここの奥部分に水流れの板金がついていないことが、目視検査で判っていたのでその板金を取付ける為に、屋根瓦などを作業がしやすいようにめくって行きます。
平部瓦の施工方法が、何とも私の頭が理解できないほどの不思議な施工をしていました。一枚物の屋根瓦が外側一杯に取り付けられているのに、次の段になる加工した屋根瓦がサイズが小さく取り付けられています。写真では写っていませんが、この次の段である3段目には、また一枚物の屋根瓦が取り付けられるのですが、一段目と同様なサイズで取り付けられていました。要は、ガタガタな通りの状態で屋根瓦が施工されておりました。正直言って、この様な施工をしている屋根工事屋さんは、『素人以下の作業しかできないのだろう』と、頭の中で考えていました。
とりあえず施工がおかしいとはいえ、それについてはどうしようもないので、作業を続けて行きました。屋根に取りつけてある、全ての屋根瓦を取り外してから正しい位置に戻すことは、労力上も金銭的にもお客様の負担が激しく重くのしかかるために不可能でありました。そのため、今の屋根瓦の施工の状態から屋根瓦を加工しながら、水流れの板金を取付けて行きます。
ケラバ袖際に水流れの板金を取付ける為に、桟木に水流れの板金の横幅サイズで切り込みを入れて、桟木を切り取ってから水流れの板金を取付けて行きます。同時に作業で、ケラバ袖側に取り付けていた高さ調整木材の上に乗せるように、樹脂製の桟木をビスで取り付けるようにケラバ袖瓦の高さ調整材として設置していきます。
ケラバ袖際に、水流れの板金を取りつけていきます。この板金は、屋根の先端部分である軒先部の方から、屋根の頂点部分でもある大棟部にかけて取り付けて行きます。この材料を取り付けることで、もし雨水がこちらの部分から侵入しても、この板金に雨水が落ちてそのまま流れて行き、軒先部に取り付けている雨樋に向かって流れる寸法となっております。そしてこの板金は、一本の長さとして約1.8mほどのため、複数本を繋ぎ合わせてとりつけて一つの長さとします。その際に、水流れの板金の接続部分にはコーキングボンドを塗っておき、接着して固定していくことも施していきます。
屋根屋さんの多くが持っている、屋根瓦の切断加工するための電動工具であるディスクグラインダーであります。ディスクグラインダーの先端部の円形の刃は、屋根工事専用の刃が取り付けられております。その電動工具を使って、屋根瓦の突き出した部分を切断するように加工していきます。その切断した屋根瓦を、交互に屋根に取り付けて行きます。
切断加工した屋根瓦を取り付けた後に、ケラバ袖瓦を一本ずつ軒先部から屋根の頂点部分に取り付けて行きます。ケラバ袖瓦は、パッキン付きのビス釘を打ち込んでいきながら取り付けて行きます。
洋風平板瓦の平部瓦は、基本的に屋根の右から左に向けて、横に一列ずつ取り付けて行きます。そのため、切妻屋根の右側は【葺き初め】と呼び、左側は【葺き終い】とも言います。そして、葺き終いのケラバ袖部も修繕作業を行っていきます。左側のケラバ袖瓦を、大棟部から軒先部にかけて一本ずつ丁寧に取り外していきます。この取り外したケラバ袖瓦は、新しい水流れの板金を取付けて屋根瓦を再度と取り付けた後で再び使用するので、破損や落下して破壊しないように丁重に屋根上に固めて保管されて行きます。
ケラバ袖瓦を取り外してから、水流れの板金などが取り付けてその他作業が出来る範囲まで、平部瓦を取り外していきます。その後の作業は、葺き初めの作業と同様で桟木にノコギリで切り込みを入れてから、水流れの板金を取付けて行き接続部にはコーキングボンドで接着していきます。
その後に、電動工具のディスクグラインダーにて加工してから、屋根瓦を順次取り付けて行きます。
取り外した平部瓦を全て屋根に取り付けなおしてから、ケラバ袖際の平部瓦の表面に雨水の流れをケラバ袖際に流さないための【水密材】を取り付けて行きます。水密材の裏面にはブチルテープ(強力な粘着テープ)がついており、そのブチルテープで平部瓦の表面に接着するように取り付けて行きます。軒先部から大棟部までの長さの範囲を、水密材で取り付けることが出来ましたら、作業の初めに取り外しておいたケラバ袖瓦を、軒先部より一本ずつパッキン付きのビス釘で打ち込み固定をしながら取り付けて行きます。
ドーマーとは・・・屋根から突き出してきた屋根付きの小屋となります。基本は、窓もついていて採光と空気の循環で取り付けられています。高さが小さくて窓も付いて無いドーマーは、形だけのなんちゃってドーマーになるかと思います。ドーマーに取り付けられた、屋根材の種類や外壁材・屋根とドーマーの境界部の板金の施工方法によっては、雨漏りがしやすくなってしまうパターンもありえます。
ドーマー部分にも、同様の屋根瓦が取り付いていましたので、こちらにもケラバ袖部に水流れの板金を取付けて行くため、ケラバ袖瓦や平部瓦を取り外していきます。取り外し作業が済んでから、桟木にノコギリなどで切り込みを入れて水流れ板金が取り付けれるサイズで、切断していき水流れ板金を取付けて行きます。
水流れの板金を取付けてから、同様に平部瓦を取り付けて行きます。そこまでの作業の後に、ケラバ袖際に高さ調整の桟木を取り付けて、平部瓦の表面に水密材を取り付けて行きます。
水密材まで取り付けた後に、取り外しておいたケラバ袖瓦を一枚ずつ取り付けて行きます。もちろん、右側も左側のケラバ袖部に取り付けて行きます。ケラバ袖瓦まで取り付けて行ったら、最後に大棟の冠瓦を取り付けて作業は完了となります。
作業完了をお客様と取引先の社長さんにお伝えして、作業中の写真を見てもらい作業の説明をさせていただきました。
お客様よりねぎらいの言葉を頂きまして、こちらのお宅より帰宅してきまし。初動調査でもあるこちらの現場ブログの一番始まりはこちらから読めますよ↓↓↓『名古屋市天白区にて切妻屋根で雨漏りしやすいケラバ袖部を水流れ板金を設置して修理』
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