2024年08月15日追記
名古屋市天白区のお客様より、屋根の頂点から雨漏りで雨粒が落ちてくるそうでご相談のご連絡をいただきました。
お客さまのお話では、数十年前に屋根の葺き替え工事を行ったそうです。
屋根リフォーム工事の完了後は良かったのですが、最近になって激しめの雨が降ってくると屋根の頂点から雨が漏れてくるそうです。
原因を探るため、お客様のご了承のもと、屋根の大棟部を取り外して棟際の桟瓦を取り除いて、確認作業を行っていきました。
原因探索と、そのあとのリフォーム工事として行った作業の様子をご紹介いたします。
専門用語に関してこちらのページも読んでください↓↓↓
『瓦屋根からの雨漏り原因と最適なメンテナンス方法』
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『被害拡大を防ぐ!雨漏りに必須の応急処置【アメピタ】』
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- 漆喰工事
- 屋根葺き替え
- その他
|
築年数 |
築50年以上 |
施工期間 |
約3週間ほど |
工事費用 |
約150万円ぐらい |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
アメピタ名古屋南店直通のフリーダイヤルからもご相談出来ますよ!
後日、天白区のお客様のお宅にお伺いしました。ただ、ご訪問予定日の数日間が降水予報0%の時期だったため、初動調査である雨漏りをしている瞬間や場所などが確認していく、無料の範囲内の目視検査を行うことができませんでした。
お客様も、屋根を葺き替えてでも雨漏りを治してほしい!と、懇願されました。
そこで、工事の提案として、屋根全体の葺き直し工事では無くて、大棟部中心をめくって雨漏りの原因を探索します。
そして、同時に大棟部への耐震補強のリフォーム工事を施す提案をさせていただきました。
有料点検の範囲となるので、お客様にお願いして、弊社の方でお見積りを作成しますので、必ず工事金額をご確認していただきたいことをお伝えしました。
初回点検の無料診断と有料診断の違いの説明↓↓↓
『アメピタ名古屋南店で初動調査でもある建物点検で無料調査と有料調査の違いの説明』
後日、お客様より作成したお見積りの内容で、作業の依頼をいただきました。ご契約を取り交わしてから、工事の工程段取りを行ってお客様の元へお伺いいたしました。
見積もりから工事完了の請求書迄の一連の流れ
『アメピタ名古屋南店でリフォーム工事の依頼をお願いしてから工事完了までの一連の流れ』
工事としては、建物の屋根の中心部分にある大棟部を解体して、雨漏りの原因を探って対応していきます。対応工事完了後、大棟部に耐震補強の屋根材を設置しながら、棟瓦を積み上げて行く工程となります。
まずは大棟の頂上部分に、一列並んで取り付けられていた冠瓦(江戸冠瓦)を、一本ずつ取り外していきます。なお、ここからの作業で取り外していった屋根瓦のほとんどを、また後で取り付けなおすために、安全確保のために設置した仮設足場の作業床の上に落下しない様に、固めて確保保管しておきます。
積み上げられた棟に使われていたのし瓦を、一段ずつ解体していきます。その後、雨漏りの調査の関係で桟瓦(平瓦)を、屋根の頂点部分から複数段降りてくるように取り外しておきます。
屋根の野地板合板に重ねるように、防水紙(ルーフィング)が貼ってありました。その防水紙(ルーフィング)が外れない様にと、桟瓦(平瓦)を施工するときにその場から落下しない様にするための、固定打ちされていた桟木(さんぎ)を一本ずつ抜きながら取り外していきます。ちなみに・・・屋根全体に、屋根土で桟瓦(平瓦)などを接着しながら施工する方法のことを、湿式工法と呼ばれる作業の一つの方法となります。もう一つが、屋根土を使わずに屋根全体に軽量化を施す方法を、桟木を打って桟瓦(平瓦)を引っかけながら釘などで固定をしていく乾式工法と呼ばれる方法があります。建物への負担を減らすのと屋根土を使った湿式工法への技術者不足もあり、現在では乾式工法の方が主流となっておりますね。
屋根の頂点部分の防水紙(ルーフィング)が、凹んでいたり大きな穴があいていて、大棟部からの雨が浸入した時には雨漏りとして建物内に落ちてしまいますね。防水紙(ルーフィング)を取り剥がしてみたら、野地板合板が屋根の頂点まで辿り着いていなくて、隙間があいている状態になっておりました。
大棟の作業の一つの方法として、棟瓦であるのし瓦を積み上げない、冠棟瓦を使った一本棟葺き呑みで使用できる換気棟工法の場合、今回のように屋根の頂点部分は隙間をあけて作業を行っていきます。
※換気棟工法とは、暑い空気は建物の上の方に行く性質をつかって、大棟部に空気抜きの穴をあけて強制的に暑い空気を外に逃がす役割が出来る工法です。
屋根の頂点部分の足らずに隙間があいている部分に、野地板合板を貼る作業を行うために、周辺の防水紙(ルーフィング)を剥がしながら取って行きます。その後、隙間にハマるサイズで野地板合板を切断加工をしていき、隙間部分に取り付けて行きます。
なお、既存の野地板合板を少し切り取り、新しい野地板合板の固定釘を打つために、建物の構造部分である垂木が釘で打てる範囲まで出しておきます。
建物の頂点部分の隙間に、新しい野地板合板を切断加工したものを、全て取り付け作業が完了した後で、防水紙(ルーフィング)を取り付けて行き雨漏りしない様に作業を施しました。
桟瓦(平瓦)を施工するために、その場から落下しない様に引っ掛けて取り付けるための、桟木(さんぎ)を規定寸法で桟瓦(平瓦)を施工できるように取り付けて行きます。桟木(さんぎ)には、木材で加工されたものと、樹脂製で加工されたものがあり、どちらを使うのが良いとはあまり差別化はされていないので、屋根工事でどちらかを使っていても特に心配されることは無いかと思われます。
古い建物の場合、屋根の表面部分が波を打っている場合が多々あります。原因として、建物の構造部分でそれぞれの構造材料同士が、はめ込みながら建物を建築して行っていますが、最後の屋根瓦の重量が屋根土も合わさって、それなりの重量となります。昔の大工さん達に言わせると、人力の力では構造体をそれぞれきっちり入れ込むことができないため、屋根の重さと言う自然の力が加わって、建物が強固となっていきます。ただ、その重量が加わる時に、屋根全体に力が加わらずに、部分ごとに力が加わったときに、屋根の表面部分が波打つ状態になるかと考察されます。
その波打つ状態の屋根に、桟木(さんぎ)を打つ際に、木材で加工した調整材を波打つ隙間に入れ込みながら、固定釘を打っていきます。
この作業を、不陸調整と言います。
不陸作業の方法としては、今回の木材で加工した調整材を入れながら作業をする方法か、今回は行わなかったですが屋根全体の葺き替え工事のときに、建物の構造部分である垂木の横に、新しい垂木を取り付けて行き高さ調整と補強の同時を行っていけます。
屋根瓦の重さとは書きましたが、建物が崩れるほどの重さでは、全然違いますので勘違いの無いようにお願いします。
地震が来た時に、建物が崩れたなどがあった場合は、大きな地震ではない限り、建物がかなり古すぎてとても持たない状況か、極まれにある手抜き業者が施工した建物の構造部分が弱くなって建物が崩れることはあるかもしれませんね。
これ以上の話は、文字数がかなりオーバーしますので割愛させていただきます。
桟瓦(平瓦)を大棟際まで施工する前に、棟の耐震補強材を取り付けるための前準備を行っていきます。大棟の中心部分に、強力棟を取り付けて行きます。取付ける範囲として、建物の構造部分の垂木2本分に一本取り付けて行きます。なお、構造部分のタルキが無い工法もありますが、その時は500ミリから600ミリの範囲で取り付けて行きます。
強力棟とは、強力棟金具と呼ばれていて写真の様な部材となります。強力棟金具の下部を、屋根の勾配にそれぞれ合わせるように置いて行きます。その下部である足部分に、釘穴があいていますのでそこへ固定用の釘やビス釘を打って行きます。
強力棟金具の上部の台座部分に、補強垂木をセットするように置いて行きます。
大棟文の長さ分で、垂木を強力棟金具の上に設置したイメージ写真が写真の一枚目となります。写真二枚目のように、台座部分に横から固定釘が打てる用の釘穴があいていますので、ここを使って釘やビス釘を打ち込んでタルキごと固定をしていきます。このような、棟の施工で使われている強力棟金具があります。
大棟際まで、桟瓦(平瓦)を施工していきます。なお、桟瓦(平瓦)は一枚ずつの登り寸法が決まっているため、大棟際などでは一枚物の桟瓦(平瓦)をはめ込むことができない場合も多々ありえます。その際は、桟瓦(平瓦)を切断加工などしながら、入るサイズにして取り付けて行きます。
建物屋根の横幅が、桟瓦(平瓦)などを施工するときに、いい寸法が来ない時に、調整材として屋根瓦の上に冠瓦を取り付けて、足らず分の隙間があいている分を雨から防いでくれる工法となります。今回は、元から取り付けてあったのもあって、同様に素丸瓦を取り付けて行きました。
先ほど、強力棟の台座に設置し固定をしておいた垂木の上に載せるように、樹脂製の耐震補強材を取り付けて行きます。耐震補強材を設置するために、曲がって取り付けないように載せる垂木の上面に、目印となる通し墨を打ち付けておきます。大棟分の一列並べることができましたら、耐震補強材と一緒に垂木まで届くビス釘で、固定するように取り付けて行きます。
桟瓦(平瓦)と耐震補強材との隙間に、屋根漆喰を埋めるように塗っていき、半月漆喰の代わりとします。屋根漆喰を塗ることができましたら、のし瓦を一枚ずつ耐震補強材の取り付けレールに合わせるように施工して行きます。その際に、のし瓦の裏側に接着できるようにコーキングボンドを点付けで塗布していきます。同時に、のし瓦にも固定ビス釘を打つために専用工具で穴をあけておき、熨斗瓦を取り付けレールに乗せたと同時にビス釘を打ち込んで固定をしていきます。
のし瓦を一列全部に並べることができましたら、その上に載せるように耐震補強材を取り付けて行きます。一段目と同様に、耐震補強材の上段からビス釘を打ち込んでいき、耐震補強材を固定施工して行きます。
一段目と同様な施工方法で、のし瓦に専用工具で穴をあけながら、レール部分にコーキングボンドを点付けしておき、ビス釘を打ちながらのし瓦を取り付けて行きます。ちなみに、耐震補強材の一個の長さは1mほどで、一本ずつ組み合わせながら取り付けて行きます。一本当たりの固定釘の本数は、5本以上は打ち込みたいところですね。
順序良く一段ずつのし瓦を取り付けてから、間に挟み込むように耐震補強材を取り付けて行きます。今回は、のし瓦を上に向けて4段積み上げていきます。
大棟部の最上段に冠瓦(江戸冠瓦)を、一列並べて行くように取り付けて行きます。その際に、一本ずつ江戸冠瓦の釘穴を使って、ビス釘で固定をしながら取り付けて行きます。
江戸冠瓦からのし瓦までの、全ての棟瓦を取り付けて工事は完了となります。葺き直す前の状態よりも、屋根土の量が激減に減らすことができて、棟瓦と耐震補強材同士で固定されているので、普通な状態では崩れる心配はなくなったのではないかと考えています。屋根の上に上げていた、作業道具や工具などを屋根から降ろして、材料の余剰材を降ろしたあとで屋根全体に掃除を行っていきました。全てが完了して、お客様にお声をかけさせていただきました。工程ごとに撮影した写真を使って、作業の内容をご説明させていただきました。お客様も『これで雨漏りの心配がなくなったと』喜んでいました。
こちらの施工事例で引用した現場ブログの様子はこちらから読み続けられますよ↓↓↓
『名古屋市天白区で屋根裏の大棟から雨水!棟の耐震補強を兼ねて葺き替え!』
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