2024年07月26日追記
東浦町にてお住いのお客様より、築年数がかなり経過して経年劣化で古くなった和風の屋根瓦を葺き替えして欲しいとご連絡がありました。お客様のお話では、以前に外壁をトタン壁に変更していたのですが、部屋全体が湿っぽいので雨漏りしているのではないかと考えてご相談のご連絡をいただきました。確かに、一階に庇屋根が付いた和風の二階建ての建物です。屋根の方も、かなり年季の入った屋根瓦が取り付けられていました。その年季が入った和風屋根瓦を撤去して、屋根構造でもある垂木から補強作業を施してから、新しく野地板合板を取り付けて行きます。その後は、新しい屋根瓦として洋風平板瓦にて、屋根全体を取り付けて行きました。この様な感じでの、新しく屋根瓦への葺き替え工事としての様子をご紹介いたします。専門用語に関してこちらのページも読んでください↓↓↓
『瓦屋根からの雨漏り原因と最適なメンテナンス方法』
雨漏りした時の自分で応急処置を行うのなら!
『被害拡大を防ぐ!雨漏りに必須の応急処置【アメピタ】』
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他板金補修・交換
- 漆喰工事
- その他
- 屋根葺き替え
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築年数 |
築60年以上 |
施工期間 |
約15~20日ほど |
工事費用 |
約350万円ほど |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
お客様のお宅にご訪問させていただき、ご挨拶をさせていただいたあとで簡単なヒアリングとして現状をお聞かせていただきました。代々、受け継がれてきた建物だそうで、数十年前に外壁をカバー工法の様なトタン壁にしたそうです。最近多くなってきた豪雨が原因なのか、少し雨漏りをし始めてきていたそうです。
お客様より、雨漏りが一番酷くなっている部屋まで通していただきました。確かに、部屋の天井板に雨漏りとして、雨染みが出来ていました。場所によっては、天井の雨水が内壁の方まで浸食しておりました。この当時の建物ですと、天井裏には断熱材などは敷いていないため、屋根や外壁などから侵入してきた雨水が溜まって内壁の方に流れてしまう可能性は大いにありえますね。
サーモグラフィカメラにて、雨漏りしている天井を撮影してみました。雨水が入っている天井板には、サーモグラフィカメラでは紫色に青白く映っておりました。なお一枚目の写真は、対象比較として雨漏りしていない通常の状態を撮影しております。雨水が入り込んでいることで、若干その周辺は温度が下がるために、サーモグラフィカメラで撮影すると温度が下がっている所として映っていますね。
経年劣化していて、交換時期を逃している和風の屋根瓦でした。屋根瓦の材質として、陶器に使われる土で焼成して作られているため、永久に持つものでもなく時期が来ると土の性質として、雨水を吸い込んでしまって部屋内に雨漏りする原因となってしまいます。ちなみに、お寺やお城などの寺社仏閣の屋根がそこまで雨漏りしていない理由として考えられるのが、莫大な金額を賭けられているため屋根瓦の精度もその下部分でもある屋根の防水精度が格段に高いため、雨漏りがしにくくなっているかと考えられます。とは言え、劣化しないのかとはそんなことはありえない話で、数十年に一度ずつお金をかけて屋根の葺き替え工事を行っているため、雨漏りで困っていると言うことはほとんど無いかと思われます。しかし、その屋根葺き替え工事も行わずに、そのままの状態でいたらいずれは雨漏りはしてしまうかとおもいます。
コーキングボンドを塗って補強工事などを行うところもありますが、コーキングボンドの塗り方が間違っていると雨漏りをおこすこともありえます。それ以外にも、コーキングボンドは外壁サイディングの接続部分にも塗られることがありますが、10年も経過すると交換時期となります。そのため、コーキングボンドで施工したラバーロック工法も、10年も経過すると交換時期が来るのもそうですが、その10年後の修繕工事が手を出せれない状態になることもありえます。あまり、屋根瓦にコーキングボンドを塗るラバーロック工法は、お勧めしませんね。
お見積りを作成してお渡ししてから、お客様から工事のご依頼をいただきました。工事に入る前に、契約書の取り交わしを行わさせていただき、工事の段取りを行わせていただきました。
古い和風瓦の撤去方法として・・・1.古い和風瓦を撤去していきます。2.屋根土を土嚢袋に集めながら手で1ブロックずつ取って行きます。3.屋根の野地板と屋根瓦との間の防水処理として杉の皮材が敷いてあります。4.杉の皮材までをすべて取り外し掃除を行っていきます。この様な感じで、古い屋根瓦のめくり(撤去)方法としては、以上のように工事を進めていきます。
屋根の構造部分でもある、野地板部分としていきます。この野地板は、厚みがそれほども無い板材を一枚ずつ取り付けてあるのですが、屋根の構造部分である垂木に固定釘を打って取り付けてあります。そのため、垂木同士の隙間に踏んでしまって力がかかってしまうと、野地板の破損割れしたり酷い時は屋根をぶち抜いて天井に落ちることもありえます。
古い建物の構造部分で、そのままの垂木を使用してしまうと、新しい屋根瓦を取り付けたときに通りが曲がってしまうこともありえます。そのために、古い垂木の横に添えるように新しい垂木をビス釘で打ち込むように、高さ調整をしながら固定していきます。
補強用で使用する、新しい垂木に関しては、既存の垂木よりも一回り大きいサイズを使用して、高さ調整が出来るようにしていきます。
もう少し細かい説明はこちらの現場ブログに書いてあります↓↓↓
『東浦町にて古い屋根瓦の葺き替え工事で同時に屋根垂木を新しい素材で固定補強します』
垂木を補強して行ったら、その上から野地板合板として屋根全体に貼っていき、強固な野地板の状態としていきます。野地板合板を屋根全体に取り付けることが出来ましたら、防水処理としてルーフィングを野地板合板に被せるように貼っていきます。ルーフィングの固定方法では、ハンマータッカーなどの建築用のホッチキスを使って、ルーフィングを止めるように取り付けて行きます。
一階の庇屋根部分にも、同様な作業として進めていきます。二階屋根と違う点として、屋根構造部分でもある垂木の補強工事が必要ではなかったことですかね。そのため、既存の野地板の上から新しい野地板合板を、一階屋根全体に貼っていきます。
二階屋根と同様に、こちらも防水の観点から屋根全体に貼っていった野地板合板の上から、ルーフィングを敷いていきハンマータッカーで取り付けて行きます。
一階も二階屋根にも、屋根全体に貼っていったルーフィングの上に、新しい屋根瓦を施工するための桟木を打って行きます。こちらの桟木は、新しい屋根瓦の一枚当たりの寸法を計算して、専用の固定釘を使って取り付けて行きます。
全てのケラバ袖部には、既存のケラバ袖破風板の上に取り付けるように、高さ調整の材料を取り付けていきます。この高さ調整材を取り付けることによって、ケラバ袖専用の屋根瓦の施工座りがよくなっていきます。
ここが重要な材料となりますが、新たに使われる洋風平板瓦の施工で一番雨漏りがしやすい場所となっております。そのために、雨漏りが起こらないようにケラバ袖部に水流れの板金を取付けておきます。これがあることで、屋根瓦の隙間から浸入した雨水もこの水流れの板金に乗って、軒先部の雨樋に流れてくるような考えとなります。
両屋根とも軒先部には、高さ調整材を取り付けていきその上から水返しの板金を取付けていきます。水返しの板金は、雨が降ったときに屋根瓦からの表面を辿ってきた雨水が、軒板に設置されている雨樋に入りやすくするために、水返しの板金を取付けてあります。
大棟冠瓦を固定するために、棟の中に垂木サイズの木材を設置しておくのです。その垂木に向かって、大棟瓦をビス釘で打ち込んで取り付けて行きます。その垂木が動かないように、固定するための前準備として、強力棟と呼ばれる屋根材を一定間隔の隙間で取り付けて行きます。
新しい屋根瓦として、洋風平板瓦が選択されております。この平板瓦を軒先部の方から屋根の頂点部分でもある陸棟部まで、一段ずつ横に取り付けて行きます。
平板瓦の固定方法として、上部の二か所の釘穴を使って一本ずつ固定釘を打って行きます。ただし軒先部に関しては、屋根から少しはみ出して施工するため、台風などの強風に煽られることもありえますので、一枚の平板瓦に対して日本の固定釘を打ち込みながら先端に耐風クリップを取り付けて行きます。ケラバ袖部に関しては、隙間にはめ込むように切断加工してから、コーキングボンドや固定された針金線などを使って取り付けて行きます。
ケラバ袖専用の瓦の取り付け方法として、平板瓦の表面に水密材を取り付けていきます。水密材があることで、雨水がケラバ袖の隙間から入らないようにしております。その後、水密材を挟み込むようにしながら、ケラバ袖専用瓦を一本ずつビス釘で固定しながら取り付けて行きます。
屋根の頂点部分でもある大棟部の施工ですが、前準備の段階で取り付けてあった【強力棟】に載せるように土台の垂木を設置します。強力棟には釘穴があいているので、ビス釘などで垂木に向かって打ち込みながら固定をしていきます。その垂木を大棟全体に取り付けてあとで、垂木を中心にして両側に塗るように、防水役としての南蛮モルタルを塗っていきます。南蛮モルタルには、黒色と白色の色があるですが、基本的に平板瓦には黒色が使われやすいのですが、今回はお客様のご要望もあり白色を使うことになりました。
最後に、垂木を芯材として被せるように、大棟冠瓦を一本ずつ取り付けて行きます。大棟瓦の固定には、パッキン付きビス釘で土台の垂木に向かって打ち込んで固定していきます。
壁際部には、既存の土居のし板金がありましたが、その上端部分の外壁壁に挟み込まれている所は流用して、下段部分を新しい板金を取付けていきます。その状態になると、元々あった土居のし板金の高さと新しい洋風平板瓦との隙間があいてしまっていました。新たに板金を取付けることで、隙間が無くなり雨が入りにくい状態となりました。
経年劣化した和風の屋根瓦から、洋風平板瓦へと葺き替え工事を行った作業が完了となりました。
足場を設置する際に、干渉していた塩ビ屋根を作業前には取り外しておいたのですが、ここも足場が解体されたために復旧作業を行っていきます。とりあえず、取り外してあった塩ビ屋根は丁寧に保管しておいたので、それを使って戻すように修復していきました。
固定フックを使って、塩ビ屋根と架台を挟み込むようにしながら固定していきます。なお、既存の固定フックは劣化していたため、新しく固定フックを変えておきました。塩ビ屋根は、耐久力があまり良くないため、紫外線などで劣化して亀裂が入っている時もあります。その亀裂部分を、コーキングボンドで塞ぐようには塗っておきましたが、いずれは劣化して交換時期を迎えると思われます。作業の完了をお客様には、お伝えさせていただきました。そのさいに、作業中の写真を確認してもらいながら、説明をさせていただきました。お客様も、屋根が綺麗になって喜んでおりました。こちらでの現場ブログの始まりでもある初動調査での目視点検はこちらから↓↓↓
『東浦町にて二階建ての和風住宅に葺かれた屋根瓦から雨漏り発生!目視の雨漏り点検!』
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
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