2024年08月05日追記
知多市にて作業を行いましたが、洋風な建物の上に取り付けられていた普段では人が昇るのも困難な急勾配の屋根に、経年劣化していた屋根瓦が施工されていました。その経年劣化していた屋根瓦をめくるのを、取引先でもある建築屋さんの方で行った後で、新しい屋根瓦に葺き替え交換を弊社の方で作業に携わっていったときの様子をご紹介いたします。仕事が空いていたのかもしれないが、手が空いていたと言う理由で屋根のめくり工事を行っていったのですが、イメージしていたよりもかなり大変だったそうです。私たちも、長い年月をかけて古い屋根瓦のめくり工事を確立していったのですので、簡単そうな仕事に見られていたのかもしれないけど、そう易々とは出来る仕事ではないのですよね。予想していた以上のめくり工事の時間がかかってしまったため、野地板合板を取り付ける所からはその分の金額は付けるのでと言うことで弊社で作業を行うことになりました。専門用語に関してこちらのページも読んでください↓↓↓
『瓦屋根からの雨漏り原因と最適なメンテナンス方法』
雨漏りした時の自分で応急処置を行うのなら!
『被害拡大を防ぐ!雨漏りに必須の応急処置【アメピタ】』
施工内容 |
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他板金補修・交換
- 屋根葺き替え
- その他
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築年数 |
築40年以上 |
施工期間 |
約2週間ぐらい |
工事費用 |
約250万円ほど(足場設置と瓦めくりは建築屋さんのほうになります) |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
工事のきっかけにも書いてありますが、お見積書には項目として屋根瓦のめくり工事及び処分や、その後の作業でもある野地板合板を取り付けて行く作業の項目を書いていました。そのまま野地板合板の取り付け作業から工事を進めて行く見積金額に乗った状態で、弊社の方で作業を進めて行くことになりました。
簡単そうに見えても、その業務の流れや段取りがあって時間がかかっていました。
思っていたほどの、価値観以下の作業になったりすることもありえます。今現在では、YouTubeなどで素人DIYを行っている動画が氾濫しています。
あそこまで出来るのは、経験や感覚そしてセンスがあるから、あのようなことが出来ます。
が、多くの方は完成品が汚かったり、イメージよりも良くないことは多々あります。特に、作業の失敗がすぐに雨漏りなどの建物の致命的な状況を作る可能性もありえます。
簡単そうに見えても、見えない所では大変な作業もありますよ。『餅は餅屋さんで』と言われるように、出来るだけその作業の専門業者に任せてほしいですよね。素人DIYでのYouTube動画では、時間の経過が分からなく編集されています。
専門職のYouTube動画以外の、素人DIYでは相当な時間がかかっていることも忘れないでください。
建物の構造部分でもある屋根タルキに向かって、野地板合板を釘で打ち込みながら固定して取り付けて行きます。新しい野地板合板を屋根に取り付けたときに、釘で固定するために屋根タルキの寸法で墨線を打っておきます。その墨線を目印として、専用の釘を打ち込んで行きます。
屋根全体に新しい野地板合板を取り付けてから、重ねるようにルーフィングを貼っていき雨水対策を行っておきます。このルーフィングの一本のサイズとして、1mx23㎝の長さのため屋根全体に取り付けるためには、複数本のルーフィングが必要となります。その複数本のルーフィングを、それぞれで重ねしろを作りながらハンマータッカーで打ち付けながら屋根全体に取り付けて行きます。この先の作業で、屋根瓦を取り付けるための桟木(さんぎ)を寸法ごとに取り付ける為に、高さ調整と垂木位置の目印そしてルーフィング自体が飛ばないように、衣摺(きずり)を屋根タルキの位置ごとに取り付けて行きます。
今回の屋根がかなり急な屋根勾配のため作業者の安全対策で、屋根の上面にも足場を設置して作業者の手すり替わりや体を預ける為に取り付けられています。なおこのような屋根の上面まで足場が施工されるのは、屋根上で材料などを持ちながら昇っていくのが困難な場合が多いです。
基本的に5寸(約26.6°)勾配屋根以上の場合は作業者の安全確保のため屋根の上面に足場が設置されます。そのため、現在5寸勾配屋根以上の建物にお住いの方は、建物リフォームで屋根などを触る場合には屋根の上面にも足場が設置されます。
足場の作業費として、普段よりも追加で金額が上がることもありえます。それ以外にも、3階建て以上の建物でも上に範囲が広がるために、二階建てでの足場設置の金額よりも割増料金となることもあります。
先ほど取り付けた衣摺で固定釘を打ちながら、桟木を取り付けて行きます。桟木を取り付けて行く寸法として、選択した屋根瓦のサイズによって変わってきますが、使う屋根瓦の寸法から屋根全体の寸法を割ったりすると桟木を取り付けるための寸法が出てきます。取り付けて行った桟木に屋根瓦を引っかけるように取り付けて行くのですが、その引っ掛ける場所も屋根瓦の裏側に爪があってその爪を桟木に引っ掛けるように取り付けて行きます。最後に、屋根瓦の方から釘穴があいているのでそこに目がけて固定釘を打ち込んだ時に、桟木があるために桟木に釘が打ち込まれるようになっております。
屋根の先端部分でもある軒先部の方から、屋根瓦を取り付けて行きます。今回使われている洋風平板瓦の場合、軒先部から屋根の頂点部分の棟際まで同じ形の瓦を使っていきます。和風瓦のように、場所場所で使われる屋根瓦が変わるタイプでは無いですね。軒先部の横一列目のみ施工方法が若干違っていて、一枚の屋根瓦の上部に開いている釘穴二本ともに釘を打って行き屋根瓦を固定していきます。今回は、屋根勾配が急なため釘ではなくビスで打ち込んであります。そして、軒先に取り付けられた屋根瓦の先端部分には、強風で屋根瓦が煽られないように耐風クリップを打っておきます。
屋根瓦を二段目以降を取り付けて行く時には、その一段下の屋根瓦とは半分ずらしをして取り付けて行きます。その際に、下の段の屋根瓦から付けられていた耐風爪に引っ掛けるように上の段の屋根瓦を取り付けて行きます。そして、屋根瓦の上段の釘穴にビスを打ち込んで行き屋根瓦を固定していきます。その様な施工をしながら屋根の頂点部分でもある、棟際まで屋根瓦を取り付けて行きます。棟際部では、屋根瓦に付けられていた爪を取りながら、軒先瓦と同様に釘穴にビス二本を打ち込みながら固定しながら施工して行きます。
桟木打ちの段階で屋根の端側でもあるケラバ袖部に、雨水が軒先部の雨樋に流れるための水流れ板金を取り付けて行きます。今回の洋風平板瓦が流行する前の黎明期の時代では、ケラバ袖部には水流れ板金を取付けて行なかった業者さんがそれなりにいました。ただ、この部分に水流れ板金を取付けていなかった建物の多くは、ここの部分から雨漏りが発生してしまって屋根を腐食させてしまう事例がありました。そのため現在では、洋風平板瓦でケラバ袖部には水流れ板金を取付けることが必須となっております。
屋根瓦を一段ずつ取り付けて行く時に、同時にケラバ袖部の方も屋根瓦が入るサイズで切断加工したものを取り付けて行きます。その切断加工された屋根瓦の固定方法として、コーキングボンドを塗って接着固定をしたり釘穴にビスや針金線などを縛って緊結していきます。ケラバ袖部にも、切断加工しながら屋根瓦をすべて問えり付けた後で、雨水の流れを変えるための屋根材【水密材】を取り付けて行きます。水密材は粘着テープ部分がありますので、そのまま屋根瓦に引っ付けるように貼っていけるようになります。
ケラバ袖部に専用のケラバ袖瓦を、一枚ずつ屋根瓦の段数で取り付けて行きます。ケラバ袖瓦にはビスを打ち込みながら、一本ずつケラバ破風に合わせながら取り付けて行きます。屋根の先端部分でもある軒先部の方から、屋根の頂点部分の棟際まで取り付けることが出来ましたらケラバ袖部の作業は完了となります。
大棟部に取り付けて行く大棟瓦の、高さ調整と固定ビスを打ち込むために土台材を取り付けて行きますが、その土台材を支えながら固定していく強力棟を先に取り付けておきます。洋風平板瓦を使うときや、和風瓦の積み上げる棟などでガイドライン工法の施工の場合には、この強力棟を取り付けることがあります。簡単な説明はこちらの現場ブログから読めますよ↓↓↓『知多市にて屋根の頂点部分でもある大棟部に土台段取りと大棟瓦を取り付けます』
先ほどでも書きましたが、軒先の方から上がってきた屋根瓦が棟の際迄施工されて行きました。その後、土台材を中心に棟の防水材を取り付けて行きます。こちらの製品は、屋根瓦の方に接触する部分に強力な粘着テープが付いていて、屋根瓦に貼るように接着していきます。
洋風平板瓦の棟の場合、ほぼ一本葺きと呼ばれる棟の施工方法となります。極稀に、この洋風平板瓦に和風の棟瓦のように積み上げて取り付ける棟がありますが、正直、あの積み上げる方式の棟は全く意味が無いかと思います。むしろ、余計に工事代金がかかるのと経年劣化した時には、雨漏りの原因になりやすいためやらない方が良いかと思います。逆に、和風の屋根瓦にもこのような一本葺きの棟の方が、屋根の軽量化にもなりますし経年劣化しても棟瓦が破損割れしない限り、ほぼ雨漏りの原因にはならないかと考えられます。
大棟部に、大棟冠瓦を一本ずつ並べて行きまして、最後に棟瓦に釘穴をあけてからビスを打ち込んで固定して行けば棟の工事が完了となります。
今回のお客様の建物では、大棟部が互い違いになっている【棟違い部】と呼ばれる個所がありました。ここの部分も、雨漏りの原因になりやすい場所なので、注意して施工を行っていきました。
この棟違い部では、表面の施工方法も裏側の施工方法もかなり難しいため、理解が乏しいと雨漏りの原因となりやすいです。
先ほどの棟違い部がある建物には、絶対にある個所ですが、外壁部分と屋根部分が交わる場所があります。その交わる場所には、土居のし鉄板と呼ばれる鈑金で造った雨水から塞いでくれるカバー材が取り付けられています。今回も既存の土居のし板金を流用して、それよりも大きめのサイズで作成した土居のし板金を取り付けておきました。
屋根上から、今回使った道具や工具などを降ろしていき、材料置き場などで使った足場板などを屋根から降ろしていきました。屋根全体には、何もない状態になってからブロワーを使って屋根全体の吹き掃除を行っていきました。
建物全体に取り囲まっていた仮設足場は、建築屋さんに連絡して後日撤去されることになっております。お客様には、作業が完了したことと足場の解体に関してをお伝えさせていただきました。作業の流れで写真を撮ったものを、お客様に見てもらいながらご説明をさせていおただきました。お客様も、以前の劣化した屋根瓦から新しく屋根瓦になったのだから、かなり喜んではいました。こちらのお客様の建物での現場ブログでの一番初めのページになります↓↓↓『知多市にて葺き替え工事の作業で野地板合板やルーフィングなどを貼っていきます』
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
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