名古屋市港区にて、お客様のお住まいは築年数が経過した二階建て建物で、一階玄関部分には入母屋形状の屋根があります。特に八谷部と呼ばれる場所に設置された谷板金が劣化しており、新しい材質であるガルバリウム鋼板製の谷板金で取り替え交換することになりました。この工事は、屋根のメンテナンスと耐久性を確保するために行われます。谷板金の交換工事は慎重に行われ、新しいガルバリウム鋼板製の谷板金が設置される様子をご紹介いたします。建物の美観や耐久性を保つために必要な工事ですので、工事の進行状況や取り替え交換の手順など詳細をご覧いただければと思います。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他板金補修・交換
- 漆喰工事
- その他
|
築年数 |
築40年以上 |
施工期間 |
約2日ほど |
工事費用 |
約11万円ほど |
玄関の上に屋根がある建物には、必ずしも八谷部があるわけではありません。一階屋根が大きく、玄関の屋根が入母屋造りである場合には、八谷部が作られる可能性があります。八谷部が形成される理由は、一階屋根に二つの屋根面ができ、お互いが引っ付いた時に生じることが挙げられます。つまり、八谷部は、屋根面が交差し、お互いに接触することで形成される部分であり、その状況が整うと八谷部が作られる傾向があると言えます。このような状況が発生すると、工事のきっかけとして八谷部の設置が考えられるでしょう。八谷部は、建物の屋根構造において重要な要素であり、建築上の特徴としても注目される部分です。
「谷樋」の材質として、約35年以上前には銅板が一般的に使用されていました。当時、銅板が選ばれる理由はいくつかあります。まず、銅板は比較的柔らかく加工がしやすい特性がありました。また、現在使用されているガルバリウム鋼板などの素材がまだ少なかった点も理由の一つでした。さらに、寺社仏閣などで使用される厚みのある銅板と比べて、谷樋に使用される銅板は薄くても適切な厚みがあるため、選択されることもありました。そして、銅板以外の選択肢としては硬くて高価なステンレス鋼がありましたが、コストや加工の面から銅板がよく選ばれていました。一方、和風瓦の色付けには釉薬という鉛を含む薬品が使用されていました。この釉薬の鉛が雨水とともに谷樋鉄板に流れ出し、長い時間が経過すると穴が開く現象が起こることがあります。谷樋鉄板の銅板特有の苔色が徐々に現れる一方で、黒ずんだ色が目立つ部分は穴が開く寸前の状態を示しています。黒ずんだ色が目立つ段階になると、谷樋鉄板の取り替え交換時期が迫っている可能性が高いので、注意が必要です。
谷樋板金の先端部分は、銅板で加工しやすいですが、和風瓦の形状に合わせるのは少し難しいことがあります。無理に作ると、強引な跡が残り、その部分に切れ目ができて雨漏りのリスクが高まります。お客様には、谷樋板金を取り替える際に、入母屋屋根の大棟部を一部取り壊さなければ谷樋板金を交換できないことと、その解体費用が必要になることをお伝えしました。このような事情から、八谷部の谷樋板金の取り替え工事のお見積りをご提供させていただきました。
経年劣化して表面が穴があきそうな谷鈑金の取り替え作業
新しい谷樋鉄板を取り替える際には、ガルバリウム鋼板製の谷樋が選ばれることが一般的です。現在の谷樋鉄板のほとんどはこのガルバリウム鋼板で作られていると考えられます。他にも、錆に強いステンレス製や厚みのある銅板が使用されることもあります。新しい谷樋鉄板に取り替える際には、屋根瓦などを取り外す必要があります。現在の釉薬陶器瓦には鉛が含まれていないことに注意してください。取り替え工事を行う際には、丁寧に作業を進めてください。
谷樋の鉄板が劣化していたため、取り外す作業を行いました。この際、谷樋に干渉していた屋根瓦や屋根土、そして積み上げられた大棟部の一部を解体しました。大棟部の取り外した棟瓦や谷樋板金に干渉していた屋根瓦は、新しい谷樋鉄板に交換した後に再利用する予定です。そのため、屋根上に足場板を設置し、安全に作業を行うための確保をしました。また、屋根瓦の接着や高さ調整で使用されていた屋根土は、土嚢袋に入れて処理するために屋根から降ろしました。作業中は十分な注意を払いながら、安全かつ効率的に作業を進めていきます。
屋根の材料として昔使われていた杉皮材を防水材として使用し、その上に谷部に沿ってルーフィングを取り付けます。ルーフィングは大棟から軒先に向かって伸ばしていきます。ルーフィングを貼った後には、新しい谷樋鉄板を重ねて取り付け、接続部分や固定部分には釘やコーキングボンドを使用して止水します。谷部に新しい谷樋鉄板を取り付ける際には、丁寧に作業を行います。
八谷部の谷樋鉄板の取り付けは、二本の谷樋板金が合わさる場所が最も難易度が高く、最も重要な箇所です。この部分の止水加工は非常に難しいため、経験豊富な作業者でないと雨漏りの原因となってしまう可能性があります。しかし、豊富な経験を持つ作業者によって丁寧に作業が行われれば、雨漏りの心配はありません。新しい谷樋板金を取り付けた後は、足場板に確保していた屋根瓦を使用して、谷樋板金周辺に同様な位置に取り付けていきます。これにより、しっかりとした取り付けが行われ、雨漏りのリスクを最小限に抑えることができます。経験豊富な作業者による丁寧な作業は、安心してお住まいを守るために欠かせません。
屋根の谷板金の交換や谷樋の嵩上げなど、屋根のメンテナンスは重要です。谷樋周辺の屋根瓦を取り付けた後は、足場板に確保されていた棟瓦を使用して、取り外したときと同様に積み上げて取り付けていきます。大棟部の頂点部分である冠瓦を取り付けた後、大棟の尻側には棟瓦の積み上げで隙間が生じる可能性があります。そのため、大棟尻側には屋根漆喰を塗っていき、雨水が流れてくるのを防ぎ、谷樋板金に流れるように方向を変えるようにしました。屋根のメンテナンスには細かな作業が必要ですが、これによって雨漏りのリスクを軽減し、屋根の安全性を確保します。
道具などを屋根から降ろして作業した範囲を掃除します
雨漏りやお住いの建物の内装工事や外装工事でお困りの際は
下記までお気軽にお問い合わせください!
受付時間 9時~17時(定休日・日曜日)
※定休日でも、対応していることもありますので一度ご連絡をください。
0120-806-393【フリーダイヤル】amepita@yamamura-kensou.com
※弊社は少人数での業務を行っているために、『個人のお客様』や『弊社と昔からの取引がある会社様』とのお取引を大事にしているため、新規企業様のご依頼は少しの間は受け付けをしていませんので宜しくお願いします。
アメピタ名古屋南店のトップページに戻る⇒
1.日々の現場ブログのページはこちらから移動できますよ!
2.弊社でこれまで行った施工事例はこちらから読めますよ!
3.お客様との記念撮影やアンケートなどの一覧となります!
こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
お住まいの建物の屋根はもちろんのこと、内装工事も外装工事もご相談に乗ることが出来ますよ。
初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
雨漏りの調査以外でも、建物の営繕工事のご相談してください
1.交換時期が越えた住宅屋根の葺き替え工事や修繕・修理作業のご相談
2.建物の外壁部分の、塗り替えや外壁取り替え工事などのご相談
3.雨樋の取り替え工事などの板金工事などのご相談
4.建物内の大工さん工事である内装工事などのご相談
5.キッチンや設備など水道工事を含めたご相談
6.内壁のクロス壁紙などの貼り替えのご相談
7.照明器具など電気工事などのご相談
8.カーポートなどのエクステリア工事などのご相談
9.低層住宅と呼ばれる3階建て以下の建物の解体工事のご相談
アメピタ名古屋南店TOPはこちら
アメピタ名古屋南店
TOPはこちら