2024年07月24日追記
名古屋市瑞穂区にて、築年数がかなり経過していた建物の経年劣化を起こしていた屋根。
取り付けられていた屋根瓦が、古くなって取り替え時期を越していました。
雨漏り点検と同時に屋根瓦の現在の状況を調査をして欲しいと依頼をしていただきました。
調査内容によっては、屋根の葺き替え工事も考えていたそうでした。
築年数がかなり経過していたので、工事の提案としては建物の構造部分でもある垂木(たるき)からの補強工事は必要になるかと思います。
同時に、建物全体をいたわるために、屋根材の軽量化を行いROOGA(ルーガー)と呼ばれる新屋根材を使っての作業となりそうです。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- その他板金補修・交換
- 屋根葺き替え
- その他
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- スレート屋根補修(一部差し換え・コーキング補修)
|
築年数 |
築40年ほど |
施工期間 |
約15日ほど |
工事費用 |
約250万~300万円ほど |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
雨漏り屋根点検を行うために、お客様のお宅にご訪問させていただきました。到着してまず気が付いたことが、お客様の建物が敷地一杯に建てられていていました。作業で使う材料や運搬車などを置いておきたいため、前面道路を【道路使用使用許可書】を近隣の警察署に申請する準備が必要ですね。契約が決まった後にでも、申請書を作成したいかと思いました。
仮設足場や材料を道路に置いておくための道路占有許可申請など
『仮設足場や材料などが道路に出る際は必ず道路使用許可や道路占有許可をとりましょう』
脚立などを使って屋根に登って、屋根の劣化具合や施工状態を確認するために点検調査を行っていきました。
屋根瓦の点検中に気が付いたのが、表面が剥離していました。
良く見ると、以前に屋根瓦の表面を塗装されていた感じでした。
その表面に塗った塗装が、剥がれて来て下の屋根瓦の劣化した表面が出てきた感じです。
塗装の塗り替え工事の際に、屋根瓦や屋根材を塗ることもあります。
基本的に、屋根に塗るものに関しては【美観】についてだけで防水効果はほとんどありません。
屋根にも防水効果で、表面塗装をしませんかと言う塗装屋さんはいないと思います。
もしそのような営業トークで近づいてきたら、あまり信用しない方が良いかと思います。
隣家の建物の外壁部分から、水切り板金が取り付けられていました。元々長屋でも無いのに屋根が引っ付いていることはありえませんでした。
しかし、古い時代のことなのでその当時の状況が分かかりませんでした。
作業の依頼を頂いたときには、このまま流用しようかと思案しました。
点検診断を終えてお客様に写真を見てもらいながら、状況の報告をさせていただきました。
修繕工事から屋根の葺き替え工事までの、何種類かをお見積りとして作成させていただきました。
複数枚でお渡ししましたお見積りの中で、既存の屋根材をめくって屋根を補強していきます。
新屋根材と呼ばれる屋根材を施工するお見積り項目にて、お客様より作業の依頼をいただきました。
ご契約を取り交わさせていただいた後で、段取り準備(施工チームの段取りから道路許可書の申請や作業中のコインパーキングの位置など)を行い、工事のためご訪問させていただきました。
見積もりから工事完了の請求書迄の一連の流れ
『アメピタ名古屋南店でリフォーム工事の依頼をお願いしてから工事完了までの一連の流れ』
古い屋根瓦や屋根土・杉皮等を剥がして、運搬車両に積み込んでいきます。今回、許可が取れました道路使用許可の為に、目印のカラーコーンを置いてガードマンも手配して交通整理を行ってもらいました。
築年数が経過していたのもあり、その当時の施工技術・使用材料も大したことないかと考えていたため、建物屋根の構造部分でもある垂木の補強工事を考えていました。そのため、既存の屋根の野地板もすべてはぎ取った後で、新しい垂木を古い垂木の横に沿えるように固定して補強作業を行っていきます。
屋根の構造部分で、3~4本ほど横向きに取り付けられている太い木材を【母屋】と呼ばれて、垂木を乗せるために下の部分で取り付けられています。新しい垂木を取り付ける際には、古い垂木に添えながらその【母屋】に支えられるように取り付けて行きます。ただし、【母屋】付近で右から左までに調整測り用の糸を引っ張っていき、新しい垂木の取り付け高さを糸に合わせて行きます。糸に合わせて固定補強を行っていくことで、屋根が真っすぐになりこの後に施工する新屋根材が施工しやすくします。
長さについては、屋根の先端部分でもある軒先部から屋根の頂点部分でもある大棟部まで、新しい垂木を添えて固定補強を行っていきます。
新しい垂木で屋根の構造を修理した後で、その上から重ねるように野地板合板を屋根全体に貼っていきます。この野地板合板の材質として、針葉樹のコンパネなどが使われております。
専用工具の釘打ち機にて、野地板合板を新しい垂木に向かって釘を打ち込んで固定していきます。屋根全体に、野地板合板が取り付けられたら雨対策に、防水紙(ルーフィング)を貼っていきます。
雨水が入らないように、防水紙(ルーフィング)同士の接続部分は重ねを多くして、敷いて貼っていきます。
新しい屋根材を取り付ける為に必要な、桟木と言う屋根材を取り付け寸法を決めてから屋根全体に取り付けて行きます。取り付け寸法に関しては、それぞれ使われる予定の屋根材一枚の寸法から計算が導き出されて行きます。
ケラバ袖部には、中に雨水が入ってもいいように専用の水流れ用の板金を取付けておきます。仮にここまで雨水が入ってきても、この水流れ用の板金が軒先部の雨樋まで雨水が運んでくれる寸法となります。
屋根の先端部分でもある、軒先部に使われる屋根材の下場に少しだけ隙間が出来てしまいます。
軒先部専用の面戸板金を取付けて、雀などが屋根裏に入らないようにしておきます。壁側には、ケラバ袖部と同様な働きの水流れ用の板金を奥の方で取り付けて置きます。特に壁側では、雨水が侵入すると壁裏が雨漏りすることとなりやすいため、こちらの水流れ板金は重要な役割を持っております。
こちらも重要な部材でありますが、大棟部で取り付ける専用の屋根材を施工するために、屋根材の高さ調整と固定ビス釘を打ちこんでいきます。
垂木を置いておくための、【強力棟】と呼ばれる部材となります。この強力棟を、屋根の構造の方の補強して取り付けました垂木の、2本に一本ベースでこの強力棟をビス釘で取り付けて行きます。
軽量・新屋根材ROOGA(ルーガ)を使って屋根に施工します
今回の屋根に取りつける新しい屋根材で、軽量屋根材のROOGA(ルーガ)【KMEW製】を使っていきます。洋風平板瓦よりも倍の大きさがありながら、軽くて建物には優しい屋根材となります。その屋根材を、先ほど屋根全体に打って行った桟木に固定釘を打ちこんでいきます。
その様な工法で、新屋根材ROOGA(ルーガ)を一枚ずつ取り付けて行きます。
ケラバ袖部まで新屋根材を施工して行き、施工サイズに合うように加工しながら取り付けて行きます。その後、新屋根材の表面にケラバ袖部ギリギリに、雨水の流れを変える部材【水密材】を取り付けて行きます。水密材の裏側には、粘着テープが付いているのでそれを使って取り付けて行きます。
反対面の南面屋根にも同様の施工方法で、ROOGA(ルーガ)を取り付けて雪止め金具も同時に取り付けて行きます。一階屋根にも、縦長さは短いですが取り付けて施工を完了させていきます。
前準備の段階で、壁側の奥側では防水紙(ルーフィング)を折り曲げを作って立ち上がらせていきます。その折り曲げ立ち上げ部分に沿って、水流れ用の板金を取付けて行きます。
水流れ用の屋根材に重ねるように、ROOGA(ルーガ)を奥の方まで届く範囲で取り付けて行きます。奥の方とは、屋根材の横寸法範囲内で尚且つ施工者の身体と手が入るところとなります。
ROOGA(ルーガ)を取り付けてから、外壁水切り板金の土台木材が有るところで、新屋根材の表面に雨水が壁の奥に流れないように、壁となるように水密材を取り付けて行きます。
水密材は、屋根の頂点部分の大棟部から、屋根の先端部分の軒先部先端まで取り付けて行きます。
軒先部の方から一枚ずつ取り付けてきたROOGA(ルーガ)を、屋根の頂点部分でもある大棟部際の最上段まで施工して行きます。その後、棟の土台用の強力棟に垂木を乗せて釘などで固定していきます。大棟全体に、垂木を固定しながら置いて行ったら、その垂木を包み込むように専用の防水材を屋根材の方から接着しながら取り付けて行きます。ROOGA(ルーガ)と固定取り付けした垂木との間には、隙間が開いているためその隙間から雨水が入り込まないように防水材を取り付けて堰止めしていきます。
垂木を包み込んでいきながら防水材を、大棟部全部に取り付けしたら、大棟部専用の棟屋根材を一枚ずつ大棟部に取り付けてビス釘で固定していきます。
壁側でも、水切り板金と大棟部が干渉する場所が有るので、ここから雨水が入り込まれたくないため、干渉部分には余分に防水材を取り付けてから、その上から重ねるように加工した棟屋根材を取り付けて行きます。
既存の屋根部材をめくり、構造部分のタルキから補強していき、新しい屋根材であるROOGA(ルーガ)を全てと施工して、作業が完了することが出来ました。作業の完了をお客様に報告して、作業中に撮影した工程写真を見てもらいながら、ご説明をさせていただきました。お客様も、『屋根を補強していただいて、屋根も新しく軽くなってとてもうれしいです。』と、喜んでいました。初動調査の雨漏り点検から作業の流れまでを施工事例で紹介しています↓↓↓
『名古屋市瑞穂区にて築年数が経過した古い建物に取り付けられていた屋根瓦の点検』
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地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
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