2024年07月29日追記
知多市にお住いのお客様より、和風建築の二階建て切妻屋根に施工の和風屋根瓦に、通りズレしているのを見つけて心配になってご連絡をいただきました。お客様のご要望もあり、目視での屋根点検調査を行ってみました。
どうやら、過去に他業者(何でも屋さん)が施工した不具合ある修復作業が原因で、ケラバ袖瓦が屋根の外側に向かってズレ動いていました。
ズレたため隙間が出来て、その隙間から雨水が入りやすい状態になっていました。
そのため、再修復作業として不具合があるケラバ袖瓦に対して修繕工事を行っていきます。
ケラバ袖瓦修復工事で最後の補強工事として重宝される、コーキングボンドでの接着作業の様子。
それと、風雨に当たり続けて経年劣化による腐食したTVアンテナを、切断していく作業の様子をご紹介いたします。
専門用語に関してこちらのページも読んでください↓↓↓
『瓦屋根からの雨漏り原因と最適なメンテナンス方法』
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施工内容 |
- 雨漏り点検
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他板金補修・交換
- その他
|
築年数 |
築40~50年ほど |
施工期間 |
約1日間 |
工事費用 |
約10万円ほど |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
屋根の目視検査を行っていき、初めに谷樋部がありましたのでこちらの方を点検していきました。こちらは、屋根瓦の切断の断面をみても過去の修復作業がなされているのを確認できました。
しかし、それ以上に谷樋鉄板が、この当時の物とは違う素材が使われていました。この当時の素材としてよく使われていたのが、屋根用の銅板金でありました。
少々、屋根との相性が悪いため、築年数で考えて15年ほどで穴があきやすく雨漏りがしやすいのが難点でありました。そのため、谷樋鉄板を交換して同時に屋根瓦の切断面を綺麗にするため、電動工具のグラインダーで通りを出しながら切断加工されたと思われます。
こちらの谷部に関しては、まだ雨漏りするわけでもなく緊急で修繕するほどでもない状態でした。
屋根の頂点部分でもある大棟部に積み上げられている、のし瓦などの棟瓦に関してはこちらも急いで修理するほどでもありませんでした。ただ一か所だけ、半月屋根漆喰が取れていたのと鬼瓦を巻いている屋根漆喰も劣化していました。こちらに関しては、屋根漆喰の全体の塗り替え工事としてお見積りを作成させていただきました。
他に気になったところは、屋根上に建っていた風雨に当てられてTVアンテナとその支えとなる土台。
腐食していて、大型台風などの強風が吹いた時に折れてしまい、お隣の車の上に落ちそうな状態となっておりました。こちらも、お客様に聞いてTVアンテナを新しく移動した方が良いかと提案させていただきました。そしたら、もうTVアンテナは使用していないそうで(ケーブルTVらしい)、こちらを切断しても良いので撤去して欲しいとお願いされました。と言うことでこちらも、撤去と処分費でお見積りを作成させていただきました。
お客様も心配になっていた、ケラバ袖瓦の方まで辿り着き目視による屋根点検を行っていきました。過去の修繕作業を行った人の、作業の仕方があまりにも手抜き工事に近いほどの酷い施工をされていました。調査結果から、この数枚のケラバ袖瓦の修復方法が、セメントを屋根瓦と屋根土と挟むように点置きした程度の施工でした。それでは落ちるかもと思ったのか、ケラバ袖瓦と屋根瓦の接続点にセメントを少し塗ってありました。
(固まって落ちないように?)
お客様には、このケラバ袖瓦一列を取り外してから、一枚ずつビスなどを打って固定しながら取り付けて行く作業を提案させていただきました。
その内容をベースに、お見積りを作成させていただきお客様にお渡ししました。
お客様より、お見積内容でケラバ袖の修繕工事とTVアンテナの撤去工事での内容の依頼がありました。
ご訪問して契約書の取り交わしを、行わさせていただきました。工事の必要な段取りを行ってから、作業のためにお客様の建物へお伺いしました。
修理のためにケラバ袖瓦をめくって行きましたが、めくった部分を再度確認してみると屋根土の上にセメントが点置きされていました。セメントと屋根土とは相性がそれほど良くなく、尚且つ固まった状態の屋根土だとセメントと接着することが無いに近い状態です。そして、屋根瓦とセメントも接着効果は薄いかと考えておりますので、セメント単体での接着は期待以上には効果が無いかと思われます。
ケラバ袖瓦に、専用の電動工具にて釘穴をあけていきます。その開けた釘穴に対して、ビス釘を打ち込んで行き屋根瓦自体を固定していきます。この様な感じで、一枚ずつケラバ袖瓦を取り付けて行きます。
場所によっては、ケラバ袖瓦の上部の釘穴に2本のビス釘を打ち込んで行きます。
手前部分にも電動工具で釘穴をあけて、ビス釘を打ち込ん3点止めとなるところもあります。一枚ずつケラバ袖瓦を取り付けて行く時に、固定?のつもりで塗っていたセメントも出来るだけ取って行きました。ただ、場所によっては取ることが出来ない所もあります。
(取り外そうとして屋根瓦が割れては意味が無いため)
屋根瓦の施工が、屋根土を使わず釘で固定する【乾式工法】ではなく、屋根瓦の施工に屋根土を入れて接着させて施工する【湿式工法】でした。
こちらの場合、修繕工事などで屋根瓦を取ったり動かしたりしたときに、屋根土との接着が薄まる時があります。そのため、修理や修繕工事などで屋根瓦を再施工を行ったあとには、固定補強としてコーキングボンドを塗っていきます。コーキングボンドを塗っていく時は、固定させたい屋根瓦の左側を塗っていきます。
この時に左隣の屋根瓦と合わさるように接着されるため、強度は高くなります。そして屋根瓦の正面部分を塗る場合(絶対に塗らないといけないことも無いです)。
正面部分の盛り上がっている部分だけで、止めてください。(二枚目写真の赤矢印先まで)谷部と呼ばれる沈み込んだ方まで、コーキングボンドを塗ってしまうと雨水の流れ口を塞いでしまうため、雨漏りの原因となりやすくなっております。
コーキングボンドで部分的に補強するように塗っていったら、今回のケラバ袖瓦の一部修理作業は完了となります。
錆びていたTVアンテナを、電動工具のグラインダーにて切断していきました。TVアンテナ線も、切断してから輪っかにして巻いていきます。
屋根の大棟部分の崩れ防止で緊結している、針金と一緒にTVアンテナに縛り上げて落ちないようにしておきました。
TVアンテナの支え棒で切断しましたが、支え棒の内部が空洞だったため雨水が溜まってしまう可能性がありました。そのため、コーキングボンドでその空洞と断面を塞ぐように、塗りこむ様に入れて行きながら雨水が入らないようにしておきました。作業の方はこれで完了となり、屋根上にあった作業道具や材料などを屋根瓦降ろしていきました。お客様には、作業の完了と作業中に撮影した写真を見てもらいながら、工事の内容をご説明させていただきました。『これで当分は大丈夫ですね!』と、大変喜んでおられました。初動調査でもあるこちらのお客様の現場ブログの初めからはこちらから↓↓↓『知多市にて和風二階建て切妻屋根の屋根瓦の通りズレが発生!目視での点検を敢行!』
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
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初動調査でもある目視による点検調査には、写真の私が責任をもってご訪問させていただきます。
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