常滑市で行いました、強風や台風が吹いた際に、築年数が経過した建物の屋根に取り付けられた和瓦が、落下や飛散する可能性があるという点検依頼をいただきました。このような状況では、安全性を確保するために屋根の点検が不可欠です。目視による点検調査を行い、強風対策として屋根の和瓦を補強する工事が必要と判断されました。補強工事を行うことで、建物の耐風性を向上させ、和瓦の落下や飛散を防止することができます。安全を確保するためには、定期的な点検やメンテナンスが重要です。強風や台風などの自然災害に備えて、屋根の点検や補強工事を行うことで、建物や住まいの安全を守ることができます。ご依頼いただいた点検と補強工事について、しっかりと対応させていただきます。
施工内容 |
- 雨漏り点検
- 応急処置対応
- 瓦屋根補修(差し替え、ずれ・破損補修)
- その他
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築年数 |
築30年以上 |
施工期間 |
約3日ほど |
工事費用 |
約35万円以上 |
初動調査での注意点や契約から工事までの流れを書いています
屋根の角度が緩くて屋根に登って調査点検するのに危険がない場合は、写真のような屋根の角度までが一般的な点検可能な限界と考えられます。ただし、滑りやすい屋根瓦もあるため、全ての場合において登ることができるとは限りません。屋根の角度がより急な場合の点検方法として、以下の方法が考えられます:1. 高所点検用のカメラを使用して撮影し、点検する。2. 敷地などがあり、航空局に申請しているドローンを使用して撮影する。3. お客様が実費で仮設足場を設置して屋根点検を行う。これらの方法の中から、お客様の屋根の状況に合った点検作業を選択することができます。ドローンを使用した点検は、地域によっては飛行できない場合もありますので、事前に確認が必要です。また、ドローンを使用した点検は、あくまで状況把握の手段であり、外から見えない部分の状態については別の補修工事が必要になる可能性もあります。当社では、ドローンを使用した点検も無料で承っておりますので、お気軽にご相談ください。
切妻屋根の類別は以下の通りになります。【軒先部】切妻屋根の先端部分であり、屋根の外側に突き出している部分です。【ケラバ袖部】切妻屋根の両端部分に位置し、ケラバと呼ばれる部分が存在します。【平部】切妻屋根の大部分を占める部分であり、屋根の平らな部分を指します。【大棟部】切妻屋根の頂点部分に位置し、屋根の頂点や平行部分に取り付けられています。
軒先部の点検は重要です。軒先瓦の正面部分が垂が出来ている方向に向いており、後ろ部分には針金線や釘で固定されています。これにより、強風時に軒先瓦が落下しないようになっています。しかし、現代ではこの針金線による固定方法はあまり使用されていません。新築時の針金線は皮膜カバーがないため、錆びて劣化し千切れる可能性があります。千切れると、強風によって軒先瓦がめくり上がる可能性があります。点検時にはこの点に留意しておくと良いでしょう。
ケラバ袖瓦は、切妻屋根のケラバ袖部に使用される専用の瓦のことを指します。この部分は雨樋がついていない屋根の外側に位置し、雨漏り防止のために重要な役割を果たしています。ケラバ袖瓦は針金線でしっかりと固定されており、風や外部からの影響を受けにくくなっています。
ケラバ袖瓦の固定方法について、元々開いている釘穴を利用して針金線や固定釘を使用して固定します。
次の段の屋根瓦が重なるため、この釘穴は次の段の屋根瓦で隠れることになります。
上段の釘穴での固定方法では保持力が少ないため、ケラバ袖瓦の前の方で釘穴から針金線を出してきて縛って緊結して固定します。
ただし、針金は劣化しやすいため、ビス釘を新たに打ち込んで固定する作業をお客様に提案することも重要です。
【大棟部と隅棟部の調査点検】大棟部と隅棟部の調査点検を行いました。
特に、大規模な修繕は必要ありませんでした。
屋根漆喰なども交換するほどの劣化状態でもなく、台風などの強風が吹いた時に棟の転倒防止でコーキングボンドを点付け接着固定することをご提案しました。
水下エプロン部の点検を行い、穴が開いている可能性があることを確認しました。穴からの雨水の浸入は雨漏りの原因となる可能性がありますので、早めの対応が必要です。穴が開いていない状態でも、コーキングボンドを使用して膜を作ることで予防的な措置を取ることは良い考えです。水下エプロン部のメンテナンスを行うことで、将来的な雨漏りを防ぐことができます。必要に応じて専門家に相談することもおすすめします。
雨樋の方も点検をしてみましたが、こちらはまだ劣化しているわけではなかったので、このままでも良いかと考えました。ただ、雨樋の材質が塩化ビニール製のため、直射日光を浴び続けているので劣化しやすくなります。劣化が進んでくると雨樋は、台風などの強風で押されたときに割れてしまったりします。そのため、10~15年に一度ずつ表面皮膜するつもりで塗装で塗ることをお勧めいたします。表面塗装を行うことで、劣化スピードが遅くなって少し長持ちするかと考えられます。
「軒先瓦」は、屋根の先端部分に横一列に並べられている瓦のことです。この部分には、雨水などが染みにくいようにビス釘を打ち込んで固定する必要があります。ビス釘にはパッキンが付いているため、水が染み込むのを防ぐことができます。軒板部分にビス釘を打ち込むためには、屋根瓦の下部分に穴を開ける必要があります。このようにして、軒先瓦をしっかり固定することで屋根の安定性を確保することができます。
【ケラバ袖瓦(大袖瓦)】建物を正面から見て一番右端部分に取り付けられているのがケラバ袖瓦(大袖瓦)です。この瓦には一枚ずつ釘穴をあけてビス釘を打ち込んで固定補強をしていきます。袖瓦は風の影響を受けやすいため、しっかりと固定されていることが重要です。ケラバ袖瓦(小袖)部分に穴をあけ、パッキン付きビス釘を打ち込む際には、両方のケラバ袖瓦の位置を考慮する必要があります。軒先瓦と同様に、ケラバ袖部にも破風板があるので、ビス釘の先端がしっかりと閉まるように穴をあけていくことが重要です。この作業を丁寧に行うことで、ケラバ袖瓦の固定が強固になり、屋根全体の安定性を確保することができます。
屋根瓦に穴を開ける際には、振動ドリルを使用して穴を開けることが一般的です。穴を開ける際には、専用のキリを使用して、屋根瓦に適した穴を開けることができます。振動ドリルやキリは、屋根瓦のメンテナンスや修理作業において重要な道具となります。
棟瓦で積み上げた大棟部をコーキングで固定していきます
屋根の棟瓦同士を接着するために、コーキングボンドを使用して点付け固定を行う方法があります。これにより、強風や台風などの影響で棟瓦が横倒れするのを防ぐことができます。棟瓦同士をしっかりと固定することで、屋根の安定性が向上し、被害を最小限に抑えることができます。このような対策を行うことで、屋根の耐久性や安全性を確保することができます。
天窓・水下スカート部にコーキングを塗って固めて行きます
天窓の水下エプロン部分に穴が開いた場合、修理方法として上からコーキングボンドを塗っていく方法があります。コーキングボンドは乾くとゴム状になり、雨水をはじく効果があります。穴が開いた部分にコーキングボンドを塗布し、膜を作ることで雨漏りを防ぐことができます。修理後はしっかり乾燥させてから使用することをおすすめします。
天窓のコーキングボンドも10年ごとで劣化しやすくなるため、今回の膜作りでも半永久的に持つものではありません。劣化した場合は、天窓(トップライト)の取り替え交換作業や取り外し交換作業も視野に入れる必要があります。定期的な点検とメンテナンスを行い、安全かつ高性能な天窓を維持するためには、注意が必要です。
作業が完了し、屋根から工具や道具を降ろした後は、電動工具のブロワーを使用して屋根全体を掃除しました。その後、お客様に作業が完了したことをお伝えしました。お客様からは「作業お疲れさまでした」とお声をいただきました。
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こちらの記事を書いた施工店【アメピタ名古屋南店】
地元密着で屋根の工事を中心に、雨漏りの専門家として営んできました。
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